近畿大学は、日本ではじめて学生証にVISAプリペイドを導入した大学です。
また、日本の大学ではじめて編入学試験以外の全試験での入学金・授業料等の支払いにクレジットカード決済を導入しています。
今国内でもっともキャッシュレス・カード決済が進んでいる大学と言ってもいいでしょう。
ペーパーレスへの取り組みも積極的で、紙の入学願書を廃止した日本初の大学でもあります…!
これは面白そう!ということで、近畿大学が取り組むキャッシュレスを中心とした先進事例をまとめてみました。
学園祭には全ての出店屋台でキャッシュレス決済が可能に!
大学からキャッシュレスのリリースが出るのはおもしろい!
近畿大学東大阪キャンパスで開催される「生駒祭」は、毎年来場者が5万人を超える西日本最大級の大学祭です。
2019年度は、日本の大学としては初めて、在学生が出店する屋台約170店全てにコード決済での支払いが導入されました!
在校生だけでなく、来場者がキャッシュレス決済に触れるいい機会にもなりますね。
■参考:「キャッシュレス学園祭」近畿大学が開催する西日本最大級「第71回生駒祭」の全屋台にキャッシュレス決済導入-近畿大学
2023年の学園祭でも引き続きキャッシュレス決済ができる!
屋台は昨年に引き続き、全店にキャッシュレス決済を導入します。
導入するのは、令和2年(2020年)11月に近畿大学と包括連携協定を締結している株式会社NTTドコモの「d払い」と、PayPay株式会社の「PayPay」です。
食堂でもキャッシュレス決済が可能
2019年9月にオープンした次世代型の食堂では、オーダーシステムのほとんどがキャッシュレス専用です。
▼支払いの様子
支払には、楽天Edy、iD、WAON、nanacoなどが利用できるようです。
専用アプリでは食事のカスタマイズができるらしく、支払い方法だけでなく食事内容も次世代的で羨ましい!
■参考:超学食革命!健康管理とキャッシュレスに特化した次世代型「近大新食堂」徹底紹介-近畿大学
証明書発行等がデジタル化へ
近畿大学では各種証明書の発行や資格試験等の申し込みがデジタル化されています。
学生は来校不要で、24時間どこでもネット経由で手続きができます。
書類の発行方式もコンビニや郵送等を選択でき便利です。
■画像と情報の出典:近畿大学の証明書発行、各種申込・決済手続をデジタル化-PRTIMES
24時間営業の無人決済コンビニが開業
東大阪キャンパス内で営業するコンビニ「Mini Shop November」が、24時間営業の無人決済店舗としてリニューアルオープンしました。
天井のカメラやセンサー等で商品を認識し、レジでの商品読み取りをせずに会計できるようになっています。
■画像と情報の出典:近畿大学東大阪キャンパスに24時間営業の無人決済コンビニを開業 学内環境を充実させ、学生の満足度向上を目指す-近畿大学
近畿大学はキャッシュレス・カード決済への取り組みがもっとも積極的な大学!
では、実際に近畿大学が行なっているキャッシュレス・カード決済への取り組みを紹介します!
近畿大学のVisaプリペイド機能付き学生証の発行
近畿大学が発行したVisaプリペイド機能付き学生証は、以下のようなスペックです。
- 名称:近畿大学学生証一体型VISAプリペイド
- 年会費:無料
- 国際ブランド:VISA
- ポイント還元率:利用金額2,000円(税込)につき1ポイント
- チャージ手数料:無料
- 残高上限額:50,000円
- 支払方法:1回のみ
もともとは留学生の多い国際学部もサポートからスタートし、やがて全学部に導入されたようです。
学校内に収まらず、一般のお店や、世界中(200以上の国と地域にある3,800万のVisa加盟店やインターネットでの決済)で利用することができます。
日本でカードを作るのが難しい留学生からするとすごく助かる存在であることでしょう!
学生証が発行された時点でプリペイド機能がついています。
あとは、所定のチャージする機械に学生証を入れ、入金したい分のお金を投入するだけでチャージできるシンプルかつ超簡単なシステムになっています。
また、インターネットバンキングからチャージにも対応しています。
留学生が多い国際学部からの導入、という配慮がとても素敵だなと思いました。
▼近畿大学のVisaプリペイド機能付き学生証の利用場面
あえてデメリットをあげるとするなら…
デメリットはとくにありません。
あえてデメリットを挙げるとすれば、残高上限額が50,000円なので旅行の申し込みなど高額決済ができないのは難点でしょう…。
またポイント還元率が0.25%と低いのも残念です。
年会費無料クレジットカードでもポイント還元率が1.0%をこえるカードがあるので、VISAプリペイドの0.25%はお世辞にもいいとは言えません。
とはいえ、現金で買い物するよりはお得なので使う価値はあります!
何よりデフォルトで学生証とセットなのが便利で、キャッシュレス決済に対してのハードルを下げてくれています。
カードを使わない時に「ご利用ロック」の設定が可能であり、チャージ上限も50,000円なので安全性が高いです。
■参考:【日本初】 近畿大学、三井住友カードが提携し、Visaプリペイド機能付き学生証を発行 – 三井住友カード
近畿大学でキャッシュレス決済は定着してるの?
近畿大学は2017年にVISAプリペイドカード付き学生証を、2018年には学内でのQRコード決済を導入しました。
非常にキャッシュレス化が進んでいる大学ですが、近畿大学の学生さんにはどれくらいキャッシュレスが浸透しているのでしょうか?
近畿大学の経営学部鞆研究室が2018年~2019年に調査して結果は以下のようになっています。
大学生のキャッシュレス決済利用率は68.2%と全体の2/3以上の学生が何らかの形でキャッシュレス決済を利用していると回答しました。
しかし「ほぼ毎日」利用しているユーザーは全体の5.0%に留まり、現状は日常的な決済手段として用いられる状況には至っていないとの結果になりました。
毎日は使用していないものの、キャッシュレス決済自体は着実に普及していることはわかりますね。
また、面白い見解として「学生にとってのキャッシュレスはコインレスではなくビルレス(紙幣レス)」との記述がありました。
学生さんはキャッシュレス決済で小銭が増えてない点より、高額紙幣を持ち歩かないで済む点にメリットを感じているようです。
利用者増の秘訣は入学手続きと同時にしたから!
導入当初は使用前に本人が自分で利用者登録をしなければならず、思ったよりも利用者が増えなかったそうだが、翌年からは入学手続きと同時に利用者登録が完了するようにしたことにより、利用者は増加したという。
入学手続きとあわせて手続きさせることで利用者が増加したそうです。
入学時はさまざまな手続きがあるため、これらとあわせて手続きさせるのは良い方法ですね。
そのため、近畿大学生は1年生からキャッシュレス決済に親しんでいくことになります。
入学金・授業料のクレジットカード決済を可能に
近畿大学は、日本の大学で初めて入学時の入学金・授業料等の支払いにクレジットカード決済ができるサービスを提供し始めました!
これは2017年からテスト的に開始され、好評だったため2018年度より正式に始まったものです。
大学合格から入学金納入までの期間は短く、振り込みに行くタイミングがないこともありました。
クレジットカード払い対応になって、24時間どこからでも支払いができるようになり利便性が格段にUPしています!
クレジットカードの機能を利用して、分割での支払いを選択することも可能です。
大きな出費がキツい場合にはとても助かる存在ですね。
さらに入学金や授業料は高額であるため、クレジットカード払いでポイント還元が10,000円以上になる可能性もあります。
「利便性の高さ」・「ポイント還元が受けられる」この2点から、今後も利用者が増えていくと考えています。
■参考:日本初!入学金・授業料のクレジットカード決済が可能に 推薦入試、一般入試など全入試で利用可能に
スマホ決済にもいち早く対応
近畿大学は、スマホ決済にも対応しているのがすごいところです。
学内にある食堂やコンビニ、購買などをはじめ、学内のさまざまな場所でスマホ決済が可能です。
筆者が学生の頃は、ほとんどの学生が現金払いでした。
食堂・コンビニ・購買はびっくりするほど混んでいましたが、スマホ決済が進めば混雑もかなり緩和されるはずです。
類似の事例として、神奈川大学では2019年2月からPayPayの導入がスタートしています。
▼スマホ決済について詳しく知りたい場合
▼関連するプレスリリースはこちら
キャッシュレスだけでなくペーパーレスへの取り組みも積極的!
近畿大学はキャッシュレス化だけでなく、ペーパーレスへの取り組みも積極的に行なっています!
平成25年度(2013年度)入試から、紙の願書の廃止を視野において、地球環境に優しく(エコロジー)、受験料の割引で受験生の経済的な負担も減らす(エコノミー)インターネット出願「近大エコ出願」を開始しました。
翌年には日本の大学では初めて紙の願書を廃止して、出願をインターネットに一本化することを宣言しました。
また、出願だけでなく入学手続きもインターネット化し、簡易書留による郵送等の負担をなくして、合格者用の特設サイトから簡単に手続きすることが可能になりました。
平成30年度(2018年度)入試からは、神戸大学、熊本大学などの国公立大学もネット出願一本化の動きがあり、本学以降、他大学でも急速にインターネット出願が拡大しています。
環境に優しく、さらに利便性も高まりますね。
近畿大学は時代の先駆けになる柔軟で素敵な大学だな~と感じます!
大学でキャッシュレス化、カード決済の多彩化が進むメリット
最後に、キャッシュレス化が「大学」という場で進むことによるメリットを考えてみたいと思います。
メリットを知れば「活用しないと損じゃん!」となるはずなので、ぜひ目を通してみてくださいね^^
①在籍学生、大学訪問者の利便性は格段に上がる
まず、お伝えしたいのは「利便性」です。
プリペイドカードやカード決済にすることで、小銭をジャラジャラして探す手間はなくなり、スマートにお会計が完了します!
おサイフケータイやApple Pay、iDなどを活用すれば、機器にスマホをかざすだけで支払い完了するので、その楽さに感動すら覚えます。
さらに、利用明細をWeb上で確認できるため、お金の管理が簡単にできる点も大きなメリットです。
②若者のキャッシュレス練習舞台として最高の環境
学生になるとはじめてクレジットカードを持つ人が多く、社会人になると当たり前のように毎日クレジットカードを利用するようになります。
クレジットカードの場合だと利用可能額が何十万円、利用実績を積めば100万円以上にもなります。
高額な買い物もできて便利で、その場で貯金がなくても分割払いを利用して欲しいものを手に入れたりできるメリットがあります。
しかし、ついつい使い過ぎてしまうなどのリスクがあるのも事実。
キャッシュレス決済で失敗しないための練習舞台として大学はぴったりです。
VISAプリペイドカードやスマホ決済を学内の「少額決済から利用できる環境」があるのは最高だなと感じます!
これが何よりのキャッシュレス教育だなと感じました。
まずはVISAプリペイドでキャッシュレスに慣れ、クレジットカードへとステップアップしていくのは、とてもオススメです。
VISAプリペイドは学生証と一体型で顔写真がついているため、盗難にあっても不正利用されにくい性質があります。
③ポイント還元があるのでお得になる
VISAプリペイドは、2,000円利用ごとに1ポイント(5円相当)のポイント還元があるため、現金で支払うよりもお得です。
VISAプリペイドの0.25%はお世辞にもいいとは言えませんが、現金で買い物するよりかはお得なので使う価値はあると言えます!
④海外からの留学生などにもメリットがある
このカードは、海外留学中の生活費、食費等の支払いなど幅広く利用できます。
保護者も専用サイトへログインしてVISAプリペイドへチャージすることができるため、留学生活を自国からサポートすることが可能です。
日本で新たにカードを発行する必要がなく、入学後すぐにキャッシュレス決済ができるようになるのは、かなり魅力的!
⑤現金管理や書類など管理コストが下がれば大学側にもメリットが大きい?
VISAプリペイドを導入することで、学校側は三井住友カード社に対して、手数料を支払わないといけません。
利用者が増えれば増えるほど手数料の出費は大きくなります。
※上記の理由により、カード決済を導入していないお店などもあります。
キャッシュレス化のメリットを最大にするには、現金を一切なくす必要があります。
現金払いがなくなれば、現金管理にかかるコスト、レジの店員さんにかかるコストを削減できます。
大学構内でキャッシュレス化が進むと店員さんの数が減るかもしれませんね。
【コラム】他大学でもキャッシュレス決済が進んでいる
近畿大学からはじまった大学のキャッシュレス化は、他大学にも徐々に広まっています。
その例をいくつか見てみましょう。
①文教大学-入学金等のカード払い
文教大学も2019年度から入学金・授業料の納付がクレジットカード払いできるサービスがはじまりました。
これは東日本エリア初の試みです。
②神戸大学-電子マネー付きICカード
神戸大学では「神大電子マネー機能付ICカード」が2018年より発行されており、大学構内で利用されています。
学外では利用できませんが、学内でのレジの混雑解消などが期待できそうですね。
生協でカード払いができる大学は多くあり、ほかにも大阪大学、大阪経済大学などがあります。
まとめ
クレジットカードやプリペイドカードをはじめ、キャッシュレスに関する仕事をしている身として、近畿大学の積極性を実感します。
今後日本ではキャッシュレスはどんどん進んでいくのは明らかです。
現金からカード払いに変えることで、利便性がアップするだけではなく、お得に買い物できるので、ぜひ取り入れてみてください^^
まずはプリペイドカードでキャッシュレスの練習をし、慣れたらクレジットカードに移行すれば、さらにお得にショッピングできるのでオススメですよ!
その時はぜひ、当サイト「学生クレジットカード.com」でカード探しをしてみてください。
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年会費(2年目~) | 無料 |
ポイント還元率(通常) | 1.0% ポイント名:Oki Dokiポイント |
ポイント還元率(最大) | 10.5% 条件:JCB PREMOに交換した場合 |
発行スピード(最短) | 即日 |
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年会費(初年度) | 永年無料 |
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年会費(2年目~) | 永年無料 |
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ポイント還元率(最大) | 最大7% 条件:対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を利用 |
発行スピード(最短) | 即日 |
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- 付帯保険(盗難保険):あり
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画像の出典
学生クレカ管理人
自分が大学生・未成年時代のお金・クレジットカードの失敗経験をもとに、同じ失敗をする人・クレジットカードについて悩む人をひとりでも減らしたいという気持ちで当サイト運しているクレジットカードの専門家。
130枚以上のクレジットカードを比較検討し、累計22枚のカードを所有してきました!(大学生の頃は6枚所有)
航空券をほぼ無料にし、ふらっと旅行に出かけるのが趣味で、Amazonでのお買い物も累計40万円分以上、ほぼポイントで済ませています。
カード会社幹部や広報部・外部の専門家ともつながりがあり、常により良い情報を届けられるように頑張っています!
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