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【第5回】週休4日制正社員向け経営勉強会レポート~損益計算と事業計画~

[投稿日]2020/10/05 / [最終更新日]2022/06/16

【第5回】週休4日制正社員向け経営勉強会レポート~損益計算と事業計画~

2020年8月26日、東京のバーチャルオフィス・シェアオフィスを運営するナレッジソエティ自社の週休4日制の起業家正社員®を対象とする小さな勉強会を開催しました。

今回のテーマは前回の第1回ビジネスコンテストの反省を踏まえ、「損益計算と事業計画」に決定しました。事業に具体性を持たせるためにはお金周りの知識が必要ということで、起業家正社員®の希望で実現しました。ちなみに「起業家正社員®」の商標を取得できました。一応皆様にご報告です。

ナレッジソサエティでは週休3日制を超えた週休4日制の正社員採用を行っています。

起業家の夢を応援するだけでなく、「将来的に起業したい。」「チャレンジしたい夢がある。」というスタッフの夢も応援したいと思っています。まとまった起業の準備時間や経営者の近くで経営を学べる環境として週休4日制を採用しています。

この勉強会に参加できるのも社員の特権ですので興味のある方はぜひご応募ください。

今回は全員がリモートで参加しました。「独りで喋るの寂しいな~」と久田は悲しそうでしたが、テーマが起業家正社員®からのリクエストということもあり、質問が絶えない勉強会となりました。

以下、勉強会の様子を紹介します。

勉強会の概要

日程 2020年8月26日
場所

ナレッジソサエティ内会議室&各自宅
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため一部リモートで参加

勉強会テーマ 損益計算と事業計画

BSとPLとCFについて

久田「突然ですがBS(balance sheet)、PL(Profit and Loss Statement)、CF(cash flow statement)という言葉を知ってますか?」

A「BSは貸借対照表、PLは損益計算書、CFはわかりません…」

久田「BSとPLは正解です。CFはキャッシュフロー計算書です。私は現金を計算する際は単純に月単位で収入と支出を計算しています。最近はあまり細かく計算していませんが、創業当初にキャッシュショートの可能性があった頃はかなり細かく計算していました。BSはある時点での会社の財産状況です。資産には資本と負債があります。必ずしもと言い切れはしませんが、負債が少ないほうが良いに越したことはありません。負債が0であれば無借金経営ということになります。PLはある一定期間の間に得られた売上から費用を引いた差から損益を計算するものになります。まずはPLを見ることができるようになる必要があります。」

PL(損益計算書)について

損益計画の勉強会

久田「損益計算書でまず注目すべき点は、売上高・売上原価・売上総利益・販管費・営業利益になります。これは規模に関係なくすべての企業が注目する必要があります。以前より私は売上を増加させることと、安易に値下げをしないことが重要という話をしてきました。売上は単価×個数で算出できますが、売上原価が変わらない場合、売上個数が減ることよりも売上単価が下がることのほうが利益に大きな影響を与えます。原価50円のものを100円で90個売る場合、90円で100個売る場合を比較すると、売上自体も利益自体も変わりませんが、利益率は100円で90個を売った場合のほうが利益は大きくなります。だからこそ安易に値下げをすることは危険と言えます。」

  パターンA パターンB
単価 ¥90 ¥100
個数 ¥100 ¥90
売上 ¥9,000 ¥9,000
原価 ¥50 ¥50
原価合計 ¥5,000 ¥4,500
売上総利益 ¥4,000 ¥4,500

久田「上の図を見てみるとパターンAとBでは売上は同じものの利益に差が出ています。売上総利益の先の話になってしまいますが、個数が増えると販管費も増えるので手元に残るお金には更に差が出ます。」

B「1つ戦略について伺いたいのですが、バーチャルオフィスなど馴染みのないサービスでは初期の頃に料金を下げて会員数を確保するという戦略もあると思いますが、こちらはどのように感じますか?」

久田「会員数はグッと増えるでしょう。ただし、安さに食いつく顧客が一時的には増加すると思います。そして安さ以外に勝負所がなければその後は勝負できないと思います。個人的には値下げが頭をよぎったら次の4つのことを考えます。価格が見合っていないから売れないとは限りません。」

①そもそも対象者がサービスを知っているか?
 →売れない理由はほとんどがこれである。

②本当に価格が高いから敬遠されているのか?
 →価格云々よりも知らないことのほうが圧倒的に多い。

③価格面以外に敬遠されるマイナスポイントがないか?
 →例えばパンフレットやHPなどにマイナス要素がある場合もある。
  パンフレットに登場している社員や講師の目に力がない、表情が暗いなど。雰囲気が合わないなど。

④価格の見せ方で工夫できないか?
 →必ずしも必要ではないサービスを分けてオプションにする。
  実際にナレッジソサエティのシェアオフィスプランをリアルタイム転送込みのパッケージ価格で提示していましたが、リアルタイム転送をオプション扱いとして、シェアオフィスの価格の見せ方を変えたことがあります。

LTVとCPOについて

久田「LTV(life time value)とCPO(cost per order)についても話をしていきます。LTVは顧客生涯価値と訳されますが、顧客1人が生涯の間に特定ブランドやサービスに対してどの程度の額を使用するかということを示した数値になります。例えばナレッジソサエティの場合では平均単価×平均契約月数で算出することができます。学習塾などではこの数値は比較的出しやすいかと思います。CPOは顧客が本商品やサービスを購入した際の1件あたりの顧客獲得コストを示した数値になり、広告宣伝費に100万円を投下して500件の購入があった場合は2,000円になります。LTVを引き上げ、CPOを引き下げることが経営を行う上では重要となってきます。」

C「広告宣伝費はどの程度かけるべきでしょうか?」

久田「明確な答えはありませんが、LTVの3割程度に抑えるべきかと考えています。ただし、創業当初は広告宣伝費を掛け過ぎてしまうとキャッシュが回らなくなることもありますので注意が必要です。ただし、サービスを知られなければ買われないので、ある程度広告宣伝費にお金をかけることが重要となりますが、常にかけている広告費が売上につながっているかはシビアに観察して改善していくことが必要になります。」

さいごに

勉強会に参加した社員より

週休4日制の起業家正社員®を対象にした小さな勉強会。この勉強会に参加できることも起業家正社員®の魅力かもしれません。最近代表の久田はこのブログを読んでくれているのかニヤニヤしながら、そして食い気味に「腹減ったから終わろうか?」と問いかけてきました(笑)勉強会時はあまり空腹を感じない身体になってきましたが、気が付けば21時近くになっていましたので私もそろそろ夕食にありつきたいと思います。

今回は営業利益を確保するためには販管費を見つめることが大切だと学びました。久田の「腹減った」が接待交際費や福利厚生費の増加につながらないように、今後もナレッジソサエティの損益計算書を注視していきたいと思います!!

※ナレッジソサエティの損益計算書を見せてもらいましたが接待交際費はほとんどなく、健全な経営状況でした。前回コンパセッティングサービスを提案した社員は経費でコンパができないものか質問したいようでしたが、他の2人の真面目な雰囲気に負け質問を諦めたようでした。

今回の勉強会の内容に興味を持った方はぜひ週休4日制起業家正社員®に応募してみてください。

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興味がある方はぜひ起業家正社員®に応募してみてください。

起業の計画が決まっている人も起業したいとぼんやり思っている人もまずは話だけでも聞きたいという人もお気軽にご連絡ください。

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