銀行法人口座開設はバーチャルオフィスでも可能。会社案内に加えて活動実績やビジョンを伝えられた合同会社ATEC様インタビュー
[投稿日]2019/08/14 / [最終更新日]2022/05/09
「会社案内やこれまでの活動実績や今後の活動とビジョンもお伝えしました。」
貴重な経験を語っていただけたのは、ナレッジソサエティのバーチャルオフィスを活用されている合同会社ATECの代表取締役、伊藤剛様です。
このインタビュー記事では、ナレッジソサエティのバーチャルオフィスを活用されている方の法人口座開設実績をお伝えします。
このような噂が立っておりますが、バーチャルオフィスだから法人口座開設ができないということはありません。
正しくは、一部のバーチャルオフィスでは口座開設が難しいのです。
ナレッジソサエティのバーチャルオフィスでは実際に多数の法人が口座開設をしており、皆様のビジネスに支障をきたしておりません。
(そもそも当社のバーチャルオフィスが口座を開設出来ない場合、利用者はビジネスができないので、利用法人がおらず当社が運営できません。)
ただし、登記する住所が犯罪に利用されたバーチャルオフィスの場合は、口座開設のハードルは上がります。そのため、審査体制がしっかりとしたバーチャルオフィスを選ぶ必要があります。
「当事者の声が何よりも真実である」のポリシーのもと、バーチャルオフィス利用者に語っていただいた“法人口座開設に関するとっておきの情報”をご提供していきます。
オフィス運営者や各種専門家の意見はもちろん参考になりますが、ご覧いただいているこれから起業される方に最も近い存在の方は特に説得力があると思います。
実際に口座開設をされた先輩経営者にお話を伺いました。
「バーチャルオフィスでは法人口座の開設が難しいんじゃない?」と不安に思っている方にぜひお読みいただきたい記事です。
目次
1.バーチャルオフィスの利用について
Q.起業までの経歴を教えてください。
学校を卒業後、新卒で入社した会社でコンピューターを初めて触り、汎用機といわれる昔の大型電算機の拠点端末で、主にローカル用のプログラミングや保守・運用を行っておりました。
その後、マイコンブームが訪れました。
当時のコンピューターはワンボードの基盤むき出しのモノでした。
私が興味を持った頃、会社でも拠点端末のPC化、現在のようなクライアント・サーバー型の電算システムに移行を検討していましたので、無料で何度も教育に行かせていただきました。
そこで学んだことが原点です。
27歳で独立して個人事業主で約30年活動後、紆余曲折はありましたが法人を設立しました。
Q.どのような事業をされていますか?
主な事業は、法人のコンピュータシステムの保守・点検・修理を行うサービス(カスタマエンジニア事業)や、通常稼働しているシステムの万一の障害時にシステムの保守・点検・修理を行うサービス(フィールドエンジニア事業)を行っております。
また、一般個人向けにパソコンレスキューサービスの名称で、PCや周辺機器の設置・設定・かけつけサポートなども行っています。私達は、このようなサービスを個人事業主の頃から行っておりました。
もう一つの柱として育てていきたいのはITエンジニアを育てることです。
私どもの、フィールドサポーターとして登録しているエンジニアの方で、これからIT業界で本格的に活躍したいという希望がある方には、本人の適性を見ながらどのような分野のエンジニアが向いているのかを相談し、その上で様々な案件で経験を踏んでいただきます。中途半端ではなく、しっかりとしたスキルを身につけて一人前になっていただくことを目的にしております。
仕事・業容の拡大は、ともすれば焦りがちになるものですが、私は、まずは一歩ずつ着実にと考えておりますので、事業規模はまだまだですが、将来的には派遣業法の許可を取ってエンジニア派遣を行うほか、様々なソリューションを展開して、しっかりと根を張った企業にしていきたいと思います。
Q.バーチャルオフィスを利用されるきっかけを教えてください。
長年個人事業主として活動してきましたが、コンプライアンスを重視するお取引様が増えてきた関係で、それらのお取引先様から法人の設立を強く進められておりました。
また、私と同じ立場で働く、同志とも呼べるような仲間も増えてきて、皆んなが安定して生活できるような仕事を請け負うためにも、法人化が避けられないこともわかりましたので、法人の設立を機にしっかりとした場所で設立をしようと考えました。
法人を設立するならば業態を広げて、エンジニアを抱えてちゃんとした形にしたいと思いましたので、中途半端なバーチャルオフィスやシェアオフィスは絶対に避けたいと思っていました。
Q.多数のバーチャルオフィスがある中、ナレッジソサエティを選んでいただいた理由を教えてください。
きっかけはナレッジソサエティのWEB広告が目に留まったことでした。
比較をしたかったので大手から小規模まで4か所のバーチャルオフィスを訪問しました。
駅から近いこと。打ち合わせルームがたくさんあること。セミナーを開きたい時にスペースがあること。バーチャルオフィスでもコワーキングができること。
これらが良かったのでナレッジソサエティのバーチャルオフィスを利用させていただいております。
2.法人口座の開設について
Q.法人口座の開設手続き時のメンバーシップを教えてください。
バーチャルオフィスメンバーです。
Q.口座はいくつお持ちですか?
開設出来たのは、みずほ銀行の九段支店1行です。
それまでに楽天銀行、ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行を申込しましたが、いずれも審査が通りませんでした。
Q.今後、他の口座を開設される予定はありますか?
当初から口座の開設は、審査が通った銀行だけにしようと考えていました。
口座をたくさん作ってしまうと経理処理が面倒になってしまいます。
振込も受取もできるのであれば1行で問題ないと実感しています。
Q.口座開設までの流れを教えてください。
まず始めにWEB申込をしました。翌日に電話で一次審査のご連絡をいただきました。
約1週間後に店舗で面談を行いまして、その日のうちに審査通過のご連絡をいただきました。
おそらく、元々、個人でみずほ銀行の口座を持っていましたので、面談の際、その実績もプラスになったように感じます。
Q.面談ではどのようなことをお話されましたか?
会社案内やこれまでの活動実績や今後の活動とビジョンもお伝えしました。
単なる派遣や下請けではなく、ITのエンジニアを通じて地域貢献をしたいことを伝えました。
他には働き方改革という言葉が使われていますが、エンジニアにも色々な人がいます。たくさん働きたい人、ほどほどに働きたい人、フリーで活動したい人もいれば社員で働きたい人もいますのでそれぞれに合った方向を指南したいこともお伝えしました。
Q.口座開設にてバーチャルオフィスがネックとなることはありましたか?
多少はあります。
知人の会社は資本金1円の会社ですが、私が開設できなかった楽天銀行の法人口座を難なく開設できています。
手続きした銀行の担当者から事務所の形態を聞かれたこともあるそうなのでチェックしていると思います。
Q.これから法人口座開設をされる方へ向けて、対策を練った方が良いことを教えていただけますか?
ネットには色々な情報が得られますが、真実もあればそうでない情報もあります。
経験をもとに書かれたこともあると思いますが、すべての情報がそうではないでしょう。ですので参考程度に捉えると良いと思います。
また、開業時にある程度の会社の案内材料を用意すると良いでしょう。HPや会社案内資料などで十分です。会社案内はちゃんとした印刷でなく一般的な印刷で大丈夫です。内容が大事ですので。
私が口座開設出来なかった理由は色々あると思います。
資本金の額もそうですが、登記簿の目的に幅広く記載したことも影響があったかもしれません。事業の拡張・拡大を見込んで目的に記載し、開業後に目的の変更や追加をしなくてもよいようにしたのですが、幅広く色々と書いてあるのでどの事業が主軸の会社なのかが登記簿上ではうまく伝わらなかったのかもしれませんね。
3.さいごに
貴重な体験を聞かせていただいた伊藤様の益々のご活躍を祈念しております!
最後の質問でお答えいただいたようにネット上には真実があれば一部だけ切り取った信用に足らない情報も紛れています。
バーチャルオフィスで銀行口座を開設できないと書かれた記事を読む時に1つ注目いただきたいことがあります。
それは誰が書いたかということです。
①事業内容や実績やその他諸々の準備が完璧な法人
②事業内容や実績やその他諸々の準備がそれなりな法人
③事業内容や実績やその他諸々の準備がいい加減な法人
もしも③の状況ではオフィスの形態や所在地依然の話ではないでしょうか。
こちらに加えて、もう2つ見ていただきたい数字があります。
まずはトライした銀行の数です。1行から断られたのでしょうか。それとも10行から断られたのでしょうか。もう一つはバーチャルオフィスの数です。1つだけしかトライしていないならたまたまそのバーチャルオフィスが難しかったのかもしれません。
その方の状況を把握せずにバーチャルオフィスだから開設出来ないと判断されることは危険です。
なお、審査内容を開示されている銀行はありませんので、本当にバーチャルオフィスが原因で審査が通らなかったのかをわかるはずがありません。(当社調べ)
ネット以外にも専門家の先生から言われるケースもあります。
以前、当社のサービス説明を聞きにいらっしゃった方より、経費を抑えるためにバーチャルオフィスを利用したいと顧問税理士に伝えたところ、「バーチャルオフィスは口座開設ができないから避けた方が良い」と言われたそうです。
専門家の先生もすべてを把握されているわけではありません。1つの記事や過去の事例をもとにおっしゃっているか色々と調べ尽くした上でのアドバイスなのかわかりません。
たくさんの情報が溢れていますから、わからない場合にはバーチャルオフィスの運営者や利用者に直接話を聞いてみることをお勧めします。大抵の場合「出来ます」と言われると思いますが、不安な場合には根拠を提示していただくと不安が払拭されると思います。
ナレッジソサエティの場合は今ご覧いただいているインタビュー記事もありますし、口座開設ができない方へ保証金以外も返金する保証制度を行っております。(2019年8月現在、返金該当者は1人もいません)
法人口座開設におすすめの銀行
メガバンク
メガバンクでの法人口座は若干ハードルが高い傾向にありますが、「バーチャルオフィスの住所を使っていることが理由で法人口座の開設を断ることはない」と、少なくとも三大メガバンクのうちの一行の口座開設担当者から直接お聞きしておりますので、メガバンクでの口座開設をあきらめる必要はありません。実際に当社のバーチャルオフィスをご利用されている方ですべてのメガバンクにて開設実績があります。
また当社が入居しているりそな銀行では多くのバーチャルオフィス利用者が法人口座を開設している実績があります。
ネット銀行
ネット銀行はオンラインバンキングの機能が充実していますし、振込手数料も格安ですので、起業時の資金が潤沢にない時期にはとても便利です。ひとつは法人口座を開いておくべきだと思います。
ただしネット銀行の中にはバーチャルオフィスを利用しているというだけで審査落ちになるネット銀行がありますので注意が必要です。
逆にバーチャルオフィスを利用していることとは関係なく案件ベースで審査をするとしているネット銀行がありますので、そういうネット銀行を選んでください。
特にGMOあおぞらネット銀行はバーチャルオフィスを利用しているから即審査落ちということでないと直接お聞きしているのでおすすめです。
ネット銀行で口座開設をする際のポイントはホームページを持っていることです。そのホームページは具体的な業務内容が確認できることが重要です。
ホームページは銀行口座開設のためのみでなく、中小企業の営業活動には欠かせないものですので、法人口座の開設に合わせてしっかりしたものを作られることをおすすめします。
ホームページ制作のことであればKurumi株式会社をおすすめいたします。
起業当初はオフィスの費用や販促費などの出費が多々ありますので、抑えられるところは押さえましょう。
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