当社シェアオフィス・バーチャルオフィスで、100%の法人が銀行の法人口座を開設【2018年6月、法人口座開設アンケート調査報告】
[投稿日]2018/07/06 / [最終更新日]2022/03/01
「バーチャルオフィスでは銀行の法人口座を開設できない」
との記事を見かけます。
バーチャルオフィスのご利用検討者から当社にも頻繁にお問い合わせをいただきます。
当社ではこのように回答させていただいております。
「当社の実例では多くの方が開設されています。ただし、手続きされる会社によります」
バーチャルオフィスを利用しているから開設できないのではなく、銀行の審査が通らなかったから開設できないということです。たとえ立派な賃貸オフィスを利用していても残念ながら開設できない方はできないのです。
要はバーチャルオフィスでもシェアオフィスでもレンタルオフィスでも賃貸オフィスでも銀行の審査基準を満たしていない場合には難しいということです。
下記のデータは当社シェアオフィス、バーチャルオフィスの利用者にアンケートを取ったものです。ご覧の通り約60%の方が口座開設を断られたことが無いと回答されています。中には3行から断られた方もいらっしゃいますが、最終的には1行以上は開設ができています。
当社バーチャルオフィス利用者の法人口座の開設率は100%です。
※アンケート回答者が対象です。
それも特定の銀行ではなく、メガバンク、都市銀行、ネット銀行とバラバラです。実際に営業開始以来、数百社の銀行のキャッシュカードが当社に郵送されてきているのを確認しています。
これにより、バーチャルオフィスを利用しているから法人口座を開設できないことはないということが証明できます。
そもそもバーチャルオフィスが銀行口座を開設出来ない場合は当社のような運営会社は口座を持てないので営業できませんし、顧客の大半を占めるこれから起業する方を受け入れることができません。
実際に当社のバーチャルオフィスの法人口座開設の実績(アンケート結果)をお見せします。
法人口座開設の実績(アンケート結果)
▼調査結果概要
調査期間:2018年5月31日~6月6日
調査対象者:ナレッジソサエティの会員700名(法人)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:31名
▼調査結果
Q.1ナレッジソサエティの住所を使用して、1つでも法人口座の開設ができましたか?(有効回答数31件)
A.はい(100%)、いいえ(0%)
Q.2法人口座開設申込み時のメンバーシップは何ですか?
A.バーチャルオフィス(90%)、シェアオフィス(10%)
Q.3ナレッジソサエティの住所を使用して、法人口座の開設を断られた銀行はいくつありますか?
A.0(58%)1つ(29%)、2つ(6%)、3つ(6%)、4つ以上(0%)
Q.4ナレッジソサエティの住所を使用して、開設した法人口座はいくつお持ちですか?
A.1つ(58%)、2つ(26%)、3つ(13%)、4つ以上(3%)
Q.5ナレッジソサエティの住所を使用して、法人口座を開設できた銀行名を教えてください
A.りそな(10名)、みずほ(9名)、三菱東京UFJ(3名)、三井住友(7名)、ゆうちょ(4名)、ジャパンネット(7名)、楽天(7名)、住信SBIネット(1名)、その他信用金庫(1名)、地方銀行(1名)
Q.6ナレッジソサエティの住所を使用して、法人口座を開設できた支店のエリアを教えてください
A.九段周辺(61%)、自宅周辺(16%)、ネット銀行(6%)、インターネット支店(10%)、その他(6%)
Q.7ナレッジソサエティの住所を使用して、法人口座を開設できた銀行やその支店を選んだ理由をお聞かせください(メガバンク)
A.【みずほ銀行で開設された方の理由】
・事務所に近いから
・知り合いの銀行員のお勧めだから
・個人でみずほと長年取引があるため。ただ自宅付近の支店に行ったら会社近辺で口座開設したほうがいいと言われた。
・ネット申し込みができたから
・顧問税理士の紹介による
・みずほ銀行は審査がスムーズ
【三井住友銀行で開設された方の理由】
・自宅に近く、個人事業主当時の口座を保有していたため
・ネットバンクメインで申し込んだが、軒並み断られたため、経営権を持つ他の法人の取引銀行に依頼した
・個人でも取引していた銀行である。
・税理士紹介で銀行の営業とつながれた。
・メガバンクという安心感。ネットバンク料金無料
【三菱東京UFJ銀行で開設された方の理由】
・最低限の信用の証として都市銀行の口座を持っておきたかったから。
・三菱東京UFJ銀行を選んだのは、取引先のメインバンクがUFJのため、手数料のことを考えて。神保町支店を選んだのは、銀行に問い合わせた際に、法人の本店所在地から一番最寄りの支店でないと口座開設ができないと言われたため。
Q.8ナレッジソサエティの住所を使用して、法人口座を開設できた銀行やその支店を選んだ理由をお聞かせください(その他)
A.【りそな銀行で開設された方の理由】
・ナレッジソサエティの入居しているビルにあるから開設が容易と思った
・登記住所の中にある銀行が最も自然な選択肢のため(りそな銀行九段支店)
【楽天銀行で開設された方の理由】
・まず、ネット銀行は開設が都市銀行などより開設がしやすい点
・法人口座の開設がしやすいと聞いていたので。
・ネットバンクは開設しやすいので選びました。最初の段階で時間を費やしたくなかったですので。
【ジャパンネット銀行で開設された方の理由】
・使っているクラウド会計ソフトとのAPI連携がある
・VISAデビットカードが発行できる
・ペイジーに対応している
・各種手数料等のコスト面で安かったから
【ゆうちょ銀行で開設された方の理由】
・ゆうちょは全国どこにでも店舗があり
・ナレッジソサエティ至近に支店があったから
【信用金庫で開設された方の理由】
・事務所に近いから(徒歩数分)
【地方銀行】
・融資を受けた銀行だったから
Q.9法人口座開設までの期間を教えてください(銀行へのファーストコンタクトから起算)
A.当日(8%)、約1週間(12%)、約2週間(36%)、約3週間(12%)、約4週間(8%)、1ヶ月以上(24%)
Q.10法人口座開設までの流れを教えてください
A.・Webで申し込み→書類郵送→審査待ち→開設
・インターネット、または窓口で開設の資料をもらい、郵送または窓口へ提出
・ネット上から申し込み→資料送付→審査フィードバック→追加資料送付→開設
・ネット申し込み→申請書等提出→先方承認→開設
・ネット申し込み後、登記簿などを持って直接来店。その後通帳が届く
・みずほ銀行:ネット開設
・城南信用金庫:事前電話連絡、オフィス訪問面談
・ゆうちょ:1)申込→2)開設
・りそな:1)事前問合せ→2)申込→3)面談→4)開設
・店頭申込~来社面談~店頭契約
・楽天銀行に問い合わせ、たしかネットで申し込んだら、後日電話があり。簡単な書類を提出してほしいと言われて出しただけです。申込時にいわゆる事業内容などは、書きました。
・口座開設資料、謄本を提出後10日目にOKの電話連絡あり。手続き説明をうけるために訪問。
・支店で申し込み、面談、開設です。
・支店窓口に登記簿謄本・金融機関印・名刺を持参のうえ訪問し、その場で開設
・初回アポ(面談)→開設手続き→後日郵送されてくる
・初訪問(必要書類受け取り)→書類を揃えて再訪問→連絡を受けて通帳受け取り→郵送でカード受け取り
・書類を持って行き、3日後に連絡があり開設手続きに行った。
・書類を持って行って面談。まだ会社が施工中だった為簡易書留を受け取れないならだめだとその日に門前払い。他支店の方から連絡を入れてもらい1週間ほどで開設可能の連絡があり開設。
・申し込み用紙を記載、必要書類、捺印等の手続きと簡単な作業で終了。
・税理士に相談→銀行支店の営業と会う→書類提出→審査待ち→開設
・税理士より、担当者紹介、面談の上、開設
・窓口にて面談、審査、ナレッジソサエティ内にて面談
・窓口に直接申請→後日連絡待ち
・店舗訪問、個人事業主から法人成りしたことを説明、事前審査申しこみ、その後約1週間で審査通過の連絡を受け、再度訪問の上、開設手続きを完了。
Q.11面談は行いましたか?
A.なし(20%)、1回(67%)、2回(10%)3回以上(3%)
Q.12全体的に工夫したことはありますか?(必要書類以外の提出など)
A.・03の電話番号を事前に用意
・いい加減な仕事ではなく、企業、人のために立ち上げる仕事であることは伝えました。
・カラ法人、不正口座用でないことを示すため、会社概要の説明資料は凝って作成した。
・会社HPを作っておくこと
・会社概要の冊子と名刺を添付
・会社概要の提出
・求められた書類以外に自己PRのチラシなども用意
・個人事業主時代の取引実績と、自宅近隣の支店の活用。
・事業計画書、ホームページ、メールアドレス
・事業説明資料に九段下(銀行支店所在地)であるべき理由を示しました
・事業内容のプレゼン
・事業内容の具体的な説明
・社員の給与振り込み口座を開設しました。
・設立登記直後の口座開設(決算書提出などを求められないため)
・知り合いのコネ
・提出書類の体裁等
・登記簿等がスムーズに提出してあれば問題なし。みずほ銀行は驚く程簡単
・弊社作成DMなど、営業の実態があることを証明する資料を数点提出した。
・三菱UFJは審査が慎重で、書面上の必要とされる書類以外にも説明を要求され、法人設立前の実績なども添えて出してパスした。三井住友は必要書類だけで、何か要求されたらまた出そうと思っていたら何も要求されずあっさりだった。三菱UFJは法人口座を開設済みと説明したのが効いたのか、もともとあっさりなのかは不明。
考察
そもそもなぜ審査を行うのか?
それはリスクを恐れているからです。
法人口座の悪用による特殊詐欺(振り込め詐欺や架空請求詐欺やオレオレ詐欺等)の犯罪行為が増えたことにより、2012年3月、警視庁は金融機関へ法人口座開設時の審査厳格化を要請しました。
平成29年の特殊詐欺被害は認知件数3,510件、被害総額は約79.8億円と大きな問題となっております。
東京都公式ホームページ
これに伴い手続きの厳格化についてwebにてお知らせしている銀行もあります。
横浜銀行
このような背景があり犯罪を未然に防ぐ目的から銀行の審査が厳しくなっています。
夢を叶えるために真っ当な目的で会社を立ち上げる方がほとんどではありますが、銀行からすると限られた時間や資料の中で判断をしなければなりません。
そのため、いかに信頼できる企業であるかを様々な資料で説明することをお勧めいたします。
Q.12の「全体的に工夫したことはありますか?(必要書類以外の提出など)」の質問にもありますが必要書類以外にも様々な工夫や準備をすることをお勧めします。(会社のHP、パンフレット、販促ツールなど営業の実態があることを証明する資料、代表者の経歴、業務実績、既に交わしている契約書類など)
各銀行の方針にもよりますが、しっかりと対策を行えばバーチャルオフィスでも法人口座開設の可能性が高まります。
また、信頼性やブランディングなどの面からメガバンクが人気がありますが、もしも審査に落ちてしまった場合にはひとまず他行で開設して半年や1年など実績を作ってから改めて申込まれる方もいらっしゃいます。