今回は、「起業したら仕事がとれるか?」について深める。結論、起業すると仕事は取れる。それは「業」を「起」こしていたらの話。事業主届けや法人登記して「屋号」だけあっても仕事は取れないし、やってこないが結論。
学生は「勉強」と「ボランティア」
「地域起こしでビジネスするぞ!」と思って、色々な地域や商店街に行った。現役の「大学生」ということもあり、「学生さんの何かの研究?」と思われ、話しは聞いてもらいやすかった。これは、大学生で起業することのメリットの一つでもある。入り口だけは、「学生」というブランドは本当に使える。だが、実際に商品開発やイベントの提案をすると
「えっ!学生なのにお金取るの?」
と言われ、
「学生は社会勉強の一環でするものだ!」「学生ボランティだと思っていた・・・」
など、学生で事業主届けだして「屋号」まで作って提案しても、「学生=勉強」「学生=ボランティア」になってしまう。
一方、同じような学生を使ったイベント企画でも、大手の広告代理店ならお金を取っている。。。
このよくわからない現象を言葉にするまで、1年はかかった。そしてわかったことが「カンバン」や「ハク」である。
カンバンとハクをつける!!
「カンバン」とか「ハク」ってものは、信用性や期待感、または質感のようなもので、よくカタカナでは「ブランド」なんて言いますが、こんなの学生にはないんです。だから、商売にならない。これは、学生だけでなく、サラリーマンから脱サラした方でもよくあるケース。今まで会社の「カンバン」で仕事取れていたのに、独立して個人で始めると何故か仕事が取れない。。。。なーんてことである。
「以前、○○広告で仕事してまして・・・」とか「以前の勤め先の○○保険では○○自動車と契約してまして・・・」なんて営業にくる方なんかは、きっと前職のカンバンがかなり大きかったんでしょうね。。。
残念ながら、私には前職がなく「現役学生」と「学生時代は焼肉屋でバイトしてました」ぐらいの前職で、仕事を取らないといけない。だから、考えた。仕事が取れない以上「仕事の実績」が出来ない。実績がないと「ハク」がつかない。なので以下を徹底的にやっていくことにした。
1)ありとあらゆるビジネスプランコンテストに出場して「賞」や「認定」を取ること。
2)自ら上記のコンテストへ出場することを新聞やテレビにリリースして有名になること。
3)すごい人に会って、何か仕事のお手伝いをすることで、自分のした仕事のように実績にすること
この3つを徹底的にしていった。
自分で自分を売り込むしかない!!
自分が出場するコンテストを自分でマスコミにリリースして、そしてそのコンテストで結果を残す。さらに、すごい人のところへ「学生」という身分を使って会いに行く。そして仕事のお手伝いをして実績にする。そんな事を繰り返しているうちに、いつの間にかテレビや新聞にも出演できたり、そのテレビを見た人から問い合わせがきたりと、広がっていきました。
どうやって情報を得るのか?
ビジネスプランコンテストも、さらにすごい人を知るのも「情報」である。そんな情報と出会えるのが、イベントや交流会である。このナレッジソサエティにも、起業家や創業を考える方向けの交流会やイベントはたくさんある。こういう、交流会に参加することが一番情報を得るのに良いと考える。私は広島で起業した。広島でもたくさんの交流会やイベントはたくさんあった。そんな交流の場で、あまり表には出てきていない「コンテンスト」や「認定制度」そして、すごい人に出会える。
結局起業家は、「屋号」を掲げただけでは商売にならない。「業」を「起こす」ための行動を取らないと始まらない。迷ったり、考えたりする暇があったら、とにかく悪あがきでもいいから行動する。すると、直接の仕事でなくても「情報」は入ってくる。その「情報」を「商売」にしていくことが、起業家のスキルなのかもしれない。
次回予告:開業資金の調達方法