レンタルオフィスの契約内容について
[投稿日]2016/06/21 / [最終更新日]2021/12/07
目次
レンタルオフィスの需要の変化
レンタルオフィスの歴史はとても深く、バーチャルオフィスやシェアオフィスという概念がビジネスにおいて一般的に使われるようになるずっと以前から存在していました。
一方で、そのイメージや利用スタイルが浸透が難しい対象であったのは紛れもない事実なのですが、共同スペースを複数人で利用するスタイルのシェアオフィスの台頭とともに、シェアオフィスがより明確に個々のプライベートスペースを重要視しているスタイルでもあるレンタルオフィスはその存在価値を高めたとも言えます。
そんなレンタルオフィスですが、いくつかの代表的な契約形態がありますので今日はそれらについて少しお話をしてみたいと思います。
レンタルオフィスという呼び名なオフィス形態は、ずっと昔から存在していたという点は前述の通りなのですが、その目的や認識のされ方というものが、シェアオフィスなどが台頭していく中で少しずつ変化しながら現在に至っているようです。
レンタルオフィスの契約形態
レンタルオフィスの契約形態は大きくは2種類かと思います。
レンタルオフィスの期間貸し
昨今のレンタルオフィスの契約においての主流は、ナレッジソサエティのレンタルオフィスでも同様の契約形態ですが、解約の事前通達規定と共に毎月のレンタルオフィス利用料を支払う形態です。
一般的には中長期的利用が前提に考えれられており、また特定のスペースに対して契約している期間中は専用利用権を持つことになるため、立地条件が良い場所であればあるほど、専有スペースのサイズが大きければ大きいほど、その利用料は高くなっていくと考えてよいでしょう。
一方、期間契約というものは、実は賃貸物件とウィークリーマンションのように一定期間その空間を借り切るという契約との間に、契約上の違いというものはほとんど存在しないという意味ではほぼ同種の契約形態であり、違いは当初の予定とされている契約期間が長いか短いか、という点のみと言えるでしょう。
月額使用料を支払ってその期間自由に使用できるという最もスタンダードなあり方なのでこちらの形態を利用されている方や検討されている方も多いと思います。
月額使用料については施設のサービス、オフィスの規模、オプション、立地条件などによって様々なので気になるレンタルオフィスがあれば直接料金形態について問い合わせをしたほうがよいでしょう。
この期間貸しという概念がより短い期間で設定され、特定の短期間のみ利用するような存在の仕方が以前のレンタルオフィスであった点は間違いがなさそうですが、シェアオフィスやコワーキングスペースといったオフィス形態に合わせて、シェアをする領域によって3つのカテゴリーに分かれたような状況になっています。
【バーチャルオフィス】: 住所のシェア
【シェアオフィス】:ワークスペースや会議室をシェア
【レンタルオフィス】:独立したワークスペースを確保した上でその他をシェア
このようなイメージでしょうか。
レンタルオフィスの時間貸し
多くのレンタルオフィスは上記のように「期間貸し」なのですが、現在でも時間貸し契約というサービスも行っている会社も存在しています。
時間貸しというのはその名のとおり決められた時間内まではオフィス空間を自由に使用できるというもので、副業をしている方や外回りをしている営業マンなどが主にこちらのサービスを利用する傾向にあります。
時間貸しの最大の特徴は気軽にインターネット環境を利用できる上にオフィス機能が一式揃っているので外出先でも仕事ができるという点にあります。
本業の傍らでネットビジネスをしている方は私生活と副業を上手く切り離していくことも難しい側面がありますから、週末のちょっとした時間に一人の空間を作りたい時に時間貸しを利用するのもおすすめです。
実際には、同一の運営会社、運営場所にて「期間貸し」と「時間貸し」を提供している事業会社もございますので、利用者によってはより幅広い選択肢があると捉えるのが良いかと思います。
インターネットカフェなどを利用されたことがある方であればなんとなくのイメージはつくかもしれませんが、少し空いた時間をつぶすために利用するようなインターネットカフェはネット閲覧や、あるいは仮眠などが目的になっているかもしれませんが、「少し空いた時間を集中して仕事」といった具合にレンタルオフィスの時間貸しは活用されています。
起業してレンタルオフィスを利用するなら期間貸しがおすすめ
起業されている方の場合はこれからそれを本業として成功させることが前提となってきますから、オフィス空間も時間貸しという限られた契約内容より月額使用料を払って期間貸しを選択される方がじっくりビジネスと向き合うことができるでしょう。
またレンタルオフィスを長く利用することを前提とされている方は期間貸しを選択した方が確実にコストカットに繋がります。
これはサービスを提供している側としてはより長期的な契約が収益の安定化が図れるため、長期間契約への割引サービスなどが提供されているケースが多いことにも起因します。
自分自身の利用スタイルと利用頻度に最も適した契約を選択することが、ビジネスの成功にもっとも貢献するであろうことは言うまでもありませんので、是非、ご自身にピッタリの契約を検討されることをお勧めします。
この記事の執筆者
久田敦史
株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役
バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。
2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。
【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)
【メディア掲載・セミナー登壇事例】
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