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実業家とは?起業家・経営者との違いや年収、成功のコツをわかりやすく解説

[投稿日]2019/06/28 / [最終更新日]2024/08/19

実業家とは?起業家・経営者との違いや年収、成功のコツをわかりやすく解説

この記事では、実業家について以下の内容を解説します。

  • 概要・仕事内容
  • 起業家・経営者などとの違い
  • 年収
  • 事業開始までの工程
  • 成功のポイント
  • 日本の有名な実業家

実業家とは、一般的に「生産や流通、販売などの事業を通じて利益を追求する経営者」を指します。

「起業家」や「経営者」と意味が似ていますが、厳密には異なる言葉です。

また、実業家として成功している方には、一定の共通点があります。

本記事を読んで「実業家とは何か」や「どのように成功する実業を開始するのか」などを確認してみてはいかがでしょうか。

実業家とは?

実業家とは、一般的に「生産や流通、販売などの事業を通じて利益を追求する経営者」を指します。

英語だと「businessman」や「industrialist」と表現します。

そもそも「実業」とは「農業・商業・工業・水産業など、生産・販売に関わる事業(Goo辞書より)」を意味し、対義語は「虚業」です。

詳しくは後述しますが「経営者」の中の1つといえるでしょう。

実業家の主な仕事内容

個々の起業の実態によっても異なりますが、実業家は以下のような仕事を行います。

  • 企業の意思決定
  • 事業戦略の立案
  • 財務管理
  • 組織管理
  • リスク管理
  • 新規事業の立案
  • ステークホルダーとの関係構築 など

経営の根幹にかかわる業務が中心であり、実業家の能力や努力が企業の成功を左右するといっても過言ではありません。

実業家と似た言葉との違い(起業家・企業家・経営者・事業家・社長)

実業家と似た言葉として、以下のようなものが挙げられます。

  • 起業家
  • 企業家
  • 経営者
  • 事業家
  • 社長

共通した意味で使われることも多いですが、厳密には異なるため注意が必要です。

ここでは、各用語と実業家の違いを解説します。

実業家と起業家の違い

「起業家」とは、新しい事業を起こす人物を指します。

新しいアイデアやビジネスモデルを創出し、サービスや商品をゼロから作り上げます。

実業家とは異なり、業界や分野は問われません。

また、必ずしも法人設立を行うとは限らず、個人事業を立ち上げる場合も起業家と呼ばれます。

実業家と企業家の違い

「企業家」とは、企業の事業運営に携わる人物を指します。

明確な定義はありませんが、中でも普段から活動的に企業経営を行う人物を指すことが多いです。

その特性から実業家であると同時に企業家である人物も存在します。

実業者と経営者の違い

「経営者」とは、文字通り企業運営や組織管理など、経営全般を担当する人物を指します。

起業家とは異なり、自分で事業を立ち上げたかは問われません。

企業内部から昇進して経営幹部になった場合も経営者となります。

また、実業家は経営者の中の一種という位置付けができます。

実業者と事業家の違い

「事業家」とは、文字通り事業を行う人物を指します。

中でも「高い経営能力を有する人物」に限定して使われる例も多いです。

ほかにも、ビジネスを立ち上げるのが「起業家」で、経営能力を発揮して事業を成功・拡大させるのは「事業家」といった考え方もあります。

実業者と社長の違い

「社長」とは、一般的に企業の業務執行における最高責任者を指します。

法的に定められた肩書きではなく、あくまでも商慣習上の呼び方です。

法律で定められた業務執行の最高責任者は「代表取締役」です。

また、企業によっては社長が業務執行上の最高責任者でない場合もあります。

会長や副社長が代表取締役として外部に対する責任を負うケースもあります。

実業家の年収は?

実業家の年収を明確に提示することは、以下の理由から難しいです。

  • 「実業家」の定義が明確に定められていない
  • 節税対策で役員報酬を定額にしている経営者が多い

役員報酬を低額に設定していても、法人の経費を使って節税を行う方も多いでしょう。

仮に「役員報酬=実業家の年収」と仮定する場合、中央値は「約6,145,000円」、中央値は「200万円台」です。(資本金2,000万円未満の株式会社の例)

一方、従業員3,000名以上の上場企業に限定すると、社長職の平均年間報酬額は「73,726,000円」となります。

詳しくは「起業すると年収は上がる?起業家・実業家の平均年収や必要な年商、注意点などを解説」でご紹介しています。

また、役員報酬の知識については「役員報酬とは|決め方や相場、給与との違いなどをわかりやすく解説」で解説しているので、併せてご覧ください。

参考:民間企業における役員報酬(給与)調査

実業家になるには?事業開始の4つの工程

実業家になる方法は、大きく以下の2つです。

  • 企業内部から昇進して経営幹部になる
  • 自ら起業する

ここでは、自ら起業して実業家になるための流れをご紹介します。

1.事業内容・事業規模の決定

起業を目指す際は、最初に事業内容を決定します。

「実業」の定義が「農業・商業・工業・水産業など、生産・販売に関わる事業」である旨を踏まえて決定しましょう。

また、思い付きや漠然としたアイデアではなく、事業として成立するか否かの判断が必須です。

  • ニーズはあるか
  • 世の中の役に立つか
  • 収益を見込めるか など

この段階で細かい数字や事業計画を策定する必要はありませんが、事業として成立しなければ再度事業内容を決め直す必要があります。

起業アイデアの例や考え方については「起業アイデアおすすめ15選|出し方・考え方や成功例も解説【ひとり起業可能】」で詳しく解説しています。

2.事業計画の作成

次に、決定したアイデアを実現させるための事業計画を作成します。

事業計画は、ビジネスアイデアの整理から始まり、細部にわたるまで明確に作り込むことが大切です。

5W2Hの概念を用いると、具体的かつ明確な事業計画を作成できます。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(誰が)
  • Why(なぜ)
  • What(何を)
  • How(どのように)
  • HowMuch(いくらで)

モデルケースを参考にしたり、専門家の意見を取り入れたりすることで、事業計画の精度を高められます。

また、事業計画はただ決めるのではなく「事業計画書」として、1つの書面を作成しましょう。

事業計画書の作成によって、ビジネスアイデアを整理でき、客観視もできます。

さらに、周りとの意思疎通がしやすくなり、資金調達にも成功しやすくなります。

事業計画書については「起業時に作成する事業計画書とは~書き方や目的フォーマットをわかりやすく紹介~」で詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。

3.資金調達

事業を運転するには、以下のような様々な経費が必要です。

  • 備品の購入費
  • 地代家賃
  • 人件費
  • 広告宣伝費
  • 仕入費 など

特に起業時は多くの初期費用がかかるため、まとまった資金の調達が必要です。

必要な資金額は、上述した事業計画の作成時に計算します。

初期資金の理想は自己資金ですが、不足する場合は外部から資金調達を行います。

資金が枯渇すると、事業の存続が難しくなるので、余裕を持った初期資金を用意することがおすすめです。

一言で資金調達といっても、方法は以下のように様々です。

  • 融資
  • 出資
  • 補助金・助成金
  • クラウドファンディング など

それぞれの資金調達方法にはメリット・デメリットがあります。

特徴を適切に理解して、事業計画に適した資金調達方法を選びましょう。

各資金調達方法の特徴については「起業時の主な資金調達方法│特徴やメリット・デメリット、成功のポイントをわかりやすく解説」で詳しく解説しています。

4.法的手続き

起業準備を終えたら、法的な設立手続きを行います。

法人を設立する流れは以下の通りです。

  1. 1.定款の作成
  2. 2.定款認証(株式会社のみ)
  3. 3.資本金の払込み
  4. 4.法人登記

法人形態は、大きく「株式会社」と「合同会社」に分けられます。

資金調達額や事業規模などによって適した法人形態は異なります。

各企業形態については、以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

株式会社とは?仕組みやメリット・デメリット、設立方法などを簡単に解説

合同会社とは?株式会社との違いや設立のメリット・デメリットをわかりやすく解説

会社設立については「会社設立の手続き一覧~流れや費用、個人事業主と比較したメリットまで徹底解説~」で解説しています。

一方、個人事業主として起業する場合は、管轄の税務署に開業届を提出して手続きは完了です。

個人事業主については「個人事業主とは│定義や法人との違い、メリット・デメリットなどを徹底解説」で詳しく解説しています。

実業家として成功するためのポイント

実業家として起業を行い、成功まで辿り着くことは決して簡単ではありません。

成功している実業家の多くに共通している点を確認して、事業運営に反映させましょう。

ここでは、実業家として成功するためのポイントを5つ紹介します。

  • 目的を明確にする
  • 起業準備を入念に行う
  • コミュニケーションを大切にする
  • 最新の情報を追い求める
  • 失敗を恐れない

目的を明確にする

事業を立ち上げる際は、必ず目的を明確にしましょう。

  • 社会問題を解決したい
  • 誰かの役に立ちたい
  • 経済的な成功を成し遂げたい
  • プライベートを優先した働き方をしたい など

起業の目的は事業運営の指針となります。

全員の意識の統一や外部への事業計画の説明もしやすくなるでしょう。

目的が曖昧だと、トラブル時や事業拡大時に適切な意思決定ができなくなる恐れが生じるため要注意です。

起業準備を入念に行う

起業準備を入念に行うことも重要です。

  • 事業計画書の作成
  • スキル・知識の習得
  • 人脈の形成
  • カード・ローンの審査 など

事業運営にどのようなスキルや準備が必要かを明確にしましょう。

しかし、実際の事業運営を通じて学べる知識や経験も多いです。

起業後でも間に合う準備については、実際に行動しながら得ていくことも視野に入れましょう。

起業準備については「事業に成功するための起業準備13選|法的な起業準備や起業後の手続きも解説」で解説しています。

コミュニケーションを大切にする

実業家として成功するには、人脈が欠かせません。

また、成功した多くの実業家は、人を大切にする習慣を持っています。

一緒に事業を行う従業員や事業戦略のコンサルタント、顧客を紹介してくれる人など、様々な人と交流を持つことで、活動の幅を拡大できます。

ただし、事業に必要という目的で人脈を広げても上手くはいきません。

あからさまな下心が見えると、信頼関係をなかなか築けないでしょう。

お互いWin-Winな関係を意識して、徐々に信頼関係を構築するのがビジネスにおける人脈作りの基本です。

コミュニケーション能力や人格面を磨くことで、人脈が広がり、信頼関係の構築に繋がるでしょう。

最新の情報を追い求める

支持される商品やサービスを生み出すには、日頃から最新の情報を追い求めて、ニーズを見いだす必要があります。

また、トレンドや最新の技術を積極的に取り入れることで、競合他社との競争でも戦えるでしょう。

普段から以下のような方法で情報収集を行うことをおすすめします。

  • テレビ・新聞
  • インターネット
  • SNS
  • 従業員の声
  • 業界専門誌
  • 街中を散策 など

また、情報を集めるだけでなく、どのようにビジネスに活かせるかも考えましょう。

自分だけの視点ではなく、幅広い方の意見をもらいながら、事業運営に活かしてください。

失敗を恐れない

失敗を恐れずに挑戦することも、事業の成功において重要です。

一度も失敗せずに大きな成功を遂げた実業家はいません。

失敗によって経験値や失敗パターンが蓄積され、今後の事業運営に活かすことができます。

また、失敗を恐れて挑戦を止めてしまうと、変化の激しい昨今において、競合他社に置いていかれる原因となります。

古い情報や経験を頼りに事業運営を行うと、生産性が低下し、ニーズの変化にも付いていけないためです。

実業家として長期間活躍するには、失敗を恐れずに積極的に行動していく意識が重要でしょう。

日本で成功した有名な実業家4選

ここでは、日本で成功した有名な実業家を4名紹介します。

  • 渋沢栄一
  • 本田宗一郎(本田技研工業株式会社)
  • 松下幸之助(パナソニック株式会社)
  • 三木谷浩史(楽天グループ株式会社)

渋沢栄一

渋沢栄一氏は「日本資本主義の父」と称される明治時代の実業家です。

以下の大手企業を含む約500の会社設立に携わりました。

  • 第一国立銀行(現みずほ銀行)
  • 電通
  • 東京証券取引所
  • 東京ガス

実業家の特徴でもある「人々の生活向上に寄与すること」を目的としていた点も特筆すべきです。

教育や福祉分野を中心に約600の社会公共事業に携わったといわれています。

本田宗一郎(本田技研工業株式会社)

本田宗一郎氏は、本田技研工業(ホンダ)の創業者です。

若いころから機械に興味関心を抱き、自動車修理工場に勤務しました。

そして1948年に本田技研工業を創業。

技術革新を重視して、独自のエンジン技術や生産方式の導入を行った点が特徴です。

また、従業員との信頼関係の構築にも力を入れていたといわれています。

松下幸之助(パナソニック株式会社)

松下幸之助氏は、松下電器産業(現パナソニック)の創業者です。

顧客第一主義を掲げ、松下電器産業を一代で世界的な企業に成長させました。

現在では「経営の神様」とも称されています。

また、松下政経塾の設立といった次世代の人材育成にも力を入れていました。

三木谷浩史(楽天グループ株式会社)

三木谷浩史氏は、楽天グループの創業者です。

日本興業銀行を1995年に退職し、1996年にコンサルティング会社を創業。

その後、1997年に楽天市場を開設しました。

「エンパワーメント」や「楽天エコシステム」といった経営理念や、社員の自主性を重んじた経営方針が特徴です。

まとめ

今回は、実業家の概要や似ている言葉との違い、事業開始の手順などを解説しました。

実業家とは「生産や流通、販売などの事業を通じて利益を追求する経営者」を指し、厳密には起業家や経営者と異なる意味で使われます。

実業家としての成功は、目的意識を持って事業計画を作成することから始まります。

起業に興味がある方は「何のために事業を立ち上げるか」から考えてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者

久田敦史

久田敦史

株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役

バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。

2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。

【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)

【メディア掲載・セミナー登壇事例】
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