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webマーケティングとマーケティングの違い
WEBテクノロジーがまだまだ発展していなかった時のWEBマーケティングという言葉の定義にはある程度の意味があった、あるいは少なくともマーケティングとの線引きがある中での単語の引用が多かったように思いますが、2016年4月の現時点においては、WEBマーケティングとマーケティングに明確な線引きはなくなっているような気がします。
以前のWEBマーケティングは、例えば大企業のマーケティング部門においてもPRを担当する広報やマスマーケティングをメインとして扱うマーケティングが主流だった時代において、WEB制作部門の数名がWEBからのマーケティング活動を行っていたような時代がありましたし、社内的な立場も非常に弱いというか軽視されているような時があったのは事実です。
時代が進む、より多くの人たちがインナーネットやスマホを通じてほぼ常時ネット上における何かしらの情報にアクセスができる昨今においては、WEBマーケティングは依然のマーケティング活動そのものも含有しているような状況になっており、WEBを活用してマーケティングを行う行為が当たり前でわざわざ「WEBからのマーケティング」と線引きするような話ではなくなってしまったようです。
WEBマーケティングの特徴
WEBマーケティング特徴をいまさらわざわざ整理する必要はないかもしれませんが、マスマーケティングやテレビCMといったような巨大な資本が必要となる広告とは異なりWEBマーケティングは低コストで稼働できるというメリットがあるのは周知の事実かと思います。
一方で、簡単に手コストで導入できるがゆえにあまり深くまで考えたWEBマーケティングを展開している会社はやまり資金的にも人材的にも豊かな大手企業の傾向が強く、中小企業の場合はその用途の大部分を「集客施策」として利用するにとどまっているのが現状でしょうか。
大きく分けて以下3つの項目:
- 集客施策
- 接客施策
- 再来訪施策
ある中の、集客施策のみというお話になるかと思います。
もう少し広告予算が大きいところとなると次の接客施策への予算の振り分けが発生します。あるいは、あまり意識せずに集客と接客が一緒にくっついているような話もよく聞きます。
SEO、リスティング、PPC広告、アフィリエイト、SNS広告、コンテンツマーケティングなどは集客施策でしょうし、LPOやリアルタイムチャットシステムなどは接客施策と分けている場合もありますが、包括的に考えればすべては何かしらの受注をするための努力の一環としてWEBマーケティングと表現されるわけす。
再来訪施策のもっとも一般的なものはメールマガジン、PPC広告などではリマーケティングなどいくつかの種類があると思いますが、こちらもやはり詳細までは意識せずともWEBマーケティングの言葉の中に入っている印象を強く受けます。
すべては、コストをなるべくかけずに、効率的にマーケティング活動を行い、明確な数字的根拠を算出しながら取り組むことができるマーケティング・・・このような印象を多くの人々がもっているのではないかと思います。
実際問題としては、コストがかからないというのは幻想ではあるのですが、その対比がテレビや雑誌の広告であれば、確かになんとなく安く感じるという程度のものといえるため遠からず近からずなイメージかもしれません。
すべてをなるべく効率的に
WEBマーケティングを実施すればするほど、いろいろなデータが蓄積されますし、業者に依頼をしている場合には業者側からのレポートなどが上がってくるかと思います。
細かい導線や数値がトラッキング可能で、その都度最良の選択肢や対策を打つことができるというWEBマーケティングの特徴は、よりマーケティング活動を効率的に行うための土壌を作り上げることに貢献することになります。
そしてこの考え方は、だんだんと「なるべくコストをかけない」という考えに転嫁され、必要なコストすらもかけないような考えに向かっていく中小企業が多いのも事実ではあるのですが、その考え方の是非はいったんおいておくとした場合であっても、「考え方の根本的な部分」は企業経営においては極めて重要な点であり、すべからくWEBマーケティング以外の領域においても同様のコンセプトを導入していくことも検討すべきほどの重要性を秘めているといえます。
オフィスについても効率性を考える機会に
WEBマーケティングの効率性に触れれば触れるほど、過剰なまでに効率性を考える経営者が多いのは事実ですが、同じ経営者がWEBマーケティング以外の領域については全く効率性を重視しない傾向があるのもまた散見されます。
必要があるかどうかとはまた別の議論になるという点は大前提ではありますが、例えばその一つに挙げられるのはオフィス賃料などでしょう。
もちろん先を考え、事業を拡大するために魅力的なオフィスを常に構えるのは重要な要素の一つですし、商業的なものや業界的なものも含めいろいろな理由が発生するのは間違いないとは思いますが、事業運営は向こう数年で完了するものではなく、半永久的に継続をしていく前提がなければなりません。
そのように考えると、より大きな事業をより大きな資本で行うタイミングは、先に進めば進むほどその効率性が極めて重要になってくるわけであり、また諸事情により「多少の無理も必要」と判断するその「多少の無理」の大きさも、先に進めば進むほど雪だるま式に大きくなっていくわけです。
そのような状況下においては、オフィス利用そのものをロングスパンで考えて、長い期間の中に置いての最大効率化を図るように考えをシフトし、無駄を削り必要なものには惜しみない投資をすることを意識していく必要性があるわけです。
WEBマーケティングが当たり前になっている現在の事業運営においては、あらゆることに関して効率性を見る指標を導入することは理論的には可能であり、オフィス利用の効率性のみならず、例えば受注している案件とその提案価格に関する効率性なども含めた多くの事項に対して同様のコンセプトを導入することによりスタートアップがより効率的に事業拡大成功することができる可能性も十分になるはずです。
この記事の執筆者
久田敦史
株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役
バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。
2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。
【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)
【メディア掲載・セミナー登壇事例】
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