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【起業失敗談】あの時もっとこうすればよかったと思うこと5つ。株式会社ナレッジソサエティ インタビュー

[投稿日]2018/08/18 / [最終更新日]2021/03/12

【起業失敗談】あの時もっとこうすればよかったと思うこと5つ。株式会社ナレッジソサエティ インタビュー

経営・起業失敗談インタビュー

 

「コストをかけたからと言って何かがうまくいくものではないことを実感しました。」

 

そう語るのは、弊社ナレッジソサエティの代表取締役の久田敦史です。

 

こんにちは、東京千代田区九段下のシェアオフィス・バーチャルオフィスのナレッジソサエティの渡部です。

このインタビュー記事では、各業界で活躍している経営者に起業や経営の難しさ、失敗談や反省を伺い、お伝えします。

各業界で活躍されている経営者も多数の失敗やテストを繰り返し、ようやく成功へとたどり着くことが多いと思います。そこで今回は中々表には出ない失敗談や苦労話を聞いてみたいと思います。厳しい時期の乗り越え方や「今ならこうする。あの時もっとこうすれば良かった。」という反省点を語っていただき、皆様にご提供していきます。

シリーズ第一回目となる今回は私の上司でもある弊社ナレッジソサエティの代表取締役の久田敦史です。

久田は大手携帯会社の経理部で業務を経た後、サービス業界に転身しました。集客・店舗運営・採用・教育・人事システム・経理など様々な分野を学びながら、ノウハウを独立・起業をめざすスタッフに伝えてきました。当時の経験から起業を支援するということに喜びを感じ、2013年9月に株式会社ナレッジソサエティに入社。4年間赤字となっていた事業の黒字化を3年で達成しました。現在はシェアオフィスやバーチャルオフィスの運営の他、集客セミナーを開催して起業家の売上作りのサポートもしています。

今回私は、久田に、“これまでの失敗談や反省点”について語ってもらいました。

 

これから起業する人や新たな挑戦を試みている方にぜひお読みいただきたい記事です。

 

今回のインタビューに答えてくださった方

会社名:株式会社ナレッジソサエティ

名前:久田敦史

設立年月日:2010年4月17日

資本金:1100万円

事業内容:起業家向けシェアオフィス・バーチャルオフィス・コワーキングスペースの運営

>>「株式会社ナレッジソサエティ」のサイトはこちら

 

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経営の難しさ、失敗談、反省点

人材

最初から全員を正社員として雇用してしまったため人件費の負担が大きかったです。

コストをかけたからと言って何かがうまくいくものではないことを実感しました。

ちゃんと業務内容を精査して、社員がやるべき仕事、アルバイトでもできる仕事をちゃんと定義づけ、割り振ることが必要です。オンライン秘書サービスを活用して、人を採用をしなくても業務がこなせるという手段もあるということに数年経営してから気がつきました。

また攻守のバランスが悪かったです。創業期はまず攻める(=売上をあげる、売上につながるサービスを構築する)ことができる人間の割合を高める必要があります。社長はどうしても会社についてのすべてに目を光らせていないといけないので、100%のリソースを攻めのために使うことは不可能です。ですからひとりで起業した場合は、その割合を極力100%に近づける努力をしないといけないですし、複数名で起業する場合は社長以外は攻めの人間を入れておくべきです。

攻めて売上を立てられれば守るための費用は捻出できるからです。守り(=内向きの業務)については担当者がいることにこしたことはないですが、守りよりも集客やWEB作りに強い人材が必要だったと思います。また守りの業務は内製化ではなくコストを払えば外注でもできますので、その費用を稼げるようになっていれば大丈夫なのです。当時はその点についての見極めが甘かったと思います。

情報システム

最初から作り込んでしまったので、それに合わせる運用をしなければならず、お客様の声を反映させてサービスをブラッシュアップするのに時間がかかってしまいました。情報システムを直すお金がないから直せずにいて、直せないから改善が進まず、改善できないから利便性が悪く、利便性が悪いから入会数が増えずにお金も増えませんでした。

サービスは常に改善をしていかなければいけないので設計をガチガチに行って、その通りに作って終了ではなく、常に改善をするという前提で回していくべきでした。

そもそも自社開発のシステムを入れるべきなのかという点でも真剣に考える必要がありました。いくら綿密にサービス構築してローンチしても、実際に運用してみて分かってくることがたくさんありますので、PDCAを高速で回せば回すほど最初に考えていたものとどんどん形が変わってしまうことが往々にしてあります。

そういう意味で、最初は何か既存のソフトで対応して、ある程度サービスが安定してから情報システムを作った方がよかったのでは?という思いが強いです。1000万を超える金額を投資していますので。

内装

情報システムと同じく最初から作り込んでしまったので自由度の少ないオフィスになってしまいました。デッドスペースがありますし、ゆったり作りすぎているので次回作る時は、ガラス張りにして開放感を持たせながらもスペースとしてはタイトに作りたいです。廊下を必要以上に広げずに狭めた分会議室を広くしたいです。

コラボレーションエリアの電源の位置の都合上、レイアウトに自由度を持たせられなかったことは反省点です。(ただどれだけ考えても、このあたりの考えが思い浮かんでいたかというと難しいので仕方ないかなとは思います。2店舗目以降に反映させていきたいと思います。)

WEB

WEBから集客をするという観点で作らずビジュアル重視のサイトであったため、1年近く集客に苦戦をしました。特に私たちのサービスはバックオフィスに相当するサービスなので、利用を検討されている方が、機能・サービス内容・価格などをしっかりと吟味して申込されます。そのためしっかりと情報を出して、相手に当社の良さをアピールする必要がありました。その点を見誤っていたなという反省があります。

またWEBのローンチがオフィスのオープン直前だったので認知を広げられなかったことも集客に苦戦する原因でした。オフィスのオープンで手いっぱいになってしまい、集客をどうやってするのかということを真剣に考える余裕がありませんでした。サービスのローンチ前でも集客活動はできることに気が付くことが遅かったのは大きな反省点です。

できるだけ集客のためのWEBを立ち上げて先行予約を受付けること等をやるべきでした。OPENと同時に利用者がいることが理想ですが、OPENしてから本格的に集客に取り組むという状態になり、成果が出るまで売上が低迷した期間が非常に勿体なかったです。

オープニングイベント&プレスリリース

上記のようにサイトがオープンしていなかったこと、集客に手を回せなかったこともあり、メディア対策ができませんでした。また大きなオープニングイベントも開催できませんでした。そのためプレスに取り上げてもらえず認知度アップのための機会を失ったことが悔やまれます。プレス対策などの専門家などを最初にスポットで雇ってもよかったかもしれません。

 

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集客方法

・創業期は売上をあげる、売上につながるサービスを構築することができる人材が重要
・システムを固めてから運用ではなく、運用しながら改善を重ねて固めていく方が良い
・ビジュアルよりもわかりやすく集客のできるWEB作りが大事

切り口はそれぞれですが、5つのトピック全て”売上と集客”についてお伝えしております。弊社はシェアオフィス・バーチャルオフィスを運営しているため多数の経営者にご利用いただいております。先日会員の皆様にご協力いただいた経営に関するお悩みアンケートでは半数以上が”売上と集客”についてお悩みでした。

弊社では集客に関するセミナー月に2回のペースで開催しております。集客についてお悩みの方は50種類以上の集客方法を学べるセミナーにぜひご参加ください。

以上、第一弾は弊社、ナレッジソサエティの久田でした。

 

⇒ 第2回:独立…慎重に行うべき3つの”選択”『医療法人社団モアフロスト アクレスティ南千住アプル歯科医院様』インタビューを読む

 

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