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起業家や創業者の事業を起こす背景や想いは様々
実はこの「起業・創業の理由」は、立ち上げたばかりのスタートアップ起業家における「銀行借入」や「助成金申請」などの「申請書」によく出てくる項目です。実績がまだない企業にとって、絵に書いた餅のような「事業の優位性」よりも、なぜ起業したのか?どのような職歴や特技・ネットワークから創業していくのか?は、かなり重要な項目。
企業・創業理由の事例
・自由な時間がほしいから。
→これは、銀行借入時には書けない理由ですが、よく「自由」って言葉が理由の人多い。
・収入を上げたい。儲けたい。
→独立するのだから、当たり前の理由かも知れませんが、最近は「儲けなくても食っていければ・・・」って」理由の人もいます。食えるってことは儲けないといけないのですがね。。。
・キャリアや資格を活かしたい。
→「資格だけでは食えない」と言う人もいますが、資格はやっぱりあったほうがいい。でも意外と自己分析が難しいところ。
・●●をどうにかしなくては。
→すでに見えているニーズや課題に対する起業もよくある話。コミュニティビジネスやソーシャルビジネス系の起業家は、だいたいがこのタイプ。
上記は、私がよく聞く起業・創業理由。
他にも、色々な事情や背景はあると思いますが、上記で上げたものの後半二つは、「申請書」などに記載する内容向きなのは誰が見てもわかりますね。特に最後の「すでにニーズや課題が見えている」タイプは、実行性もあり資金調達もしやすいのではないかと思います。でも、最初っから「大義」持っている人ばかりでない。だから後付でもいいから、「大義」を作る必要があると思う。
理念やビジョンがない会社はどんどん潰れていく
私が起業した頃に、同じように起業した会社で潰れた会社もたくさんある。潰れている会社の共通点は、理念やビジョンといった「大義」ないところが潰れている。なぜ、理念やビジョンがないと潰れるのか!? ある意味、海賊が宝を探しに行くのに、「海図」も「コンパス」も持たずに船旅にでるのと同じ事だと思う。途中で食料も尽きるだろうし、どこに向かっているかわからない船の船員は、不安にもなるし、船長を信用できなくなるだろう。だから、理念やビジョンが必要だと考える。
ちなみに、私の会社は、コンパスはあったかもしれませんが、宝の在処を示す「海図」を持たずに出港(起業)したタイプ。
「賞金」と「助成金」の勘違いから起業へ
私は、大学3年の時に個人事業主として創業し、翌年法人化した。「大学生起業家」というと聞こえもよく、何か相当な理由があるように見えますが、実は「勘違い」がターニングポイントで、起業し、現在に至る。
ある日の、新聞記事に「まちおこしの企画アイデア募集」の記事があり、おもしろい企画アイデアには助成金20万円がつく内容だったのです。ところが、わたしは「助成金」の意味を「賞金」と勘違いしてしまい、「タダのアイデアが賞金に変わるなら挑戦しよう!」と学生チームを作って、このまちおこし企画アイデアのコンペに参加したのです。「賞金」に対するハングリーさからか、みごとに受賞し「賞金」だと勘違いしている「助成金」を獲得するのですが。。。
次回につづく・・・(汗)