「38.7%」ってことは、つまり、都会の若者3人にひとり以上が○○を希望してるんだっていうことなんですよね。都会の若い方、なんか心当たりありますか?この数年で急上昇だそうなんですが・・・。
答えはこれ、8月9日に内閣府が公表した「田舎への定住を希望する人」の割合。
調査対象全体ではこの「田舎定住希望者」は31.6%で、前回2005年調査より11ポイントの増加。年齢別では驚くことに20歳代が38.7%で最も多かったらしいんですよ。意外でした。そういえば確かに都会の大学生でも「わざわざ地方にインターンシップに行きたい!」って子が最近珍しくないもんなー。
短絡的に理由を考えれば、きっと都会の冷たさや淋しさに嫌気がさして、田舎の人たちのあったかさに癒されたい若者が増えている。てな理解でしょうが、じゃあ癒されればそれでいいのかって話ですわな。同調査では、「農山漁村地域の住民で、生活で困っていることは?」とも聞いていて、もっとも多かったのは、「仕事がない」(32・7%)ですと。そう、結局背に腹は代えられず、仕事がなけりゃ、そして医療機関や学校がなけりゃ田舎暮らしは長く続かない。様々な「インフラ」ってやつが必要。いくらネットが進化してもカバーしきれない部分が多々ある。
そんなことが気になってたら、最近かっこいいイケメン漁師集団に出会っちゃいましたよ。
彼らの組織の名は「フィッシャーマンジャパン http://fishermanjapan.com/」。サイトを見ると、いきなり躍動感ある動画で働く美男子たちの素敵な動画が流れ、「うわっ!漁師さんってこんなにかっこいいんだ~♡」と惚れてしまいます。
地方で食べていく手段として農業をやってみたいっていう都会人は徐々に増え、サポートする体験学校みたいのもネットをさがせばたくさんあるけど、「漁業やってみたい」っていう人は潜在的にはどんだけいるんだろう?けれどこんだけ田舎暮らしに興味がある人が多くなっているのなら、なにもIT男子ばかりじゃなく、体育会系男子には漁師に興味ある人も実は少なくないんじゃないでしょうかね。
でも、漁師になりたくてもどこにいったらいいのか、意外と知られていない。そんな問題意識もあって、彼らはこのフィッシャーマンジャパンを立ち上げて、漁師になりたい人たちに情報提供をし、自分たちのブランド商品開発にも乗り出し、定期的に東京にも営業に出ている。そんなカッコいい食べていける漁師集団を目指しているそうですよ。
都会の仕事に疲れたら、こんな人生の選択も面白いかもしれませんね。
川名 和美