さて、前回の「起業時に考える“利己”と“利他”」いかがでしたでしょうか?
私自身も、はまってしまったお話をしました。
「社会に貢献する!」「社会問題を解決する!」という利他がなければ起業できない、という思考の呪縛です。自己弁護するつもりはないのですが、起業するには「こうでなくては!」とか「こうすべき!」と考え過ぎてしまいました。
私の周囲の起業家にこの話を聞いてみても、同じようなテーマの話題になることがあります。その場でも正解はないと思いますが、私自身の経験から利己と利他についてお伝えしました。
さて、今回もサラリーマンからの脱出の第4弾です。
起業する前に、是非ともオススメしておきたいことがあります。
自分のビジネスモデルを作る事・・・?
お客様を開拓しておくこと・・・?
事業資金をためておくこと・・・?
はい、それらも大事ですが精神面で、私が最も大事!と思うことがあります。
それは
積極的に「失敗・間違いをする」
ことです。
起業を目指す方であれば、サラリーマンとしての本業の仕事は上手くできていることでしょう。上手くとは言えなくても、少なくとも仕事に慣れてはいるはずです。
効果的なやり方、成果に結びつく方法、効率的にゴールにたどり着く手段・・・
これらを、知っているはずです。
つまり、皆さん、“上手く”仕事が出来る状態なんですね。
さらに、先輩や上司がいることで、教えてもらえたり、カバーしてもらえることで大失敗になる可能性は低いはず。
つまり、サラリーマン時代は、失敗や間違いを犯す危険性は低い状態なのです。
しかし、起業したら、どんな環境・状況でしょうか?
それこそ、失敗や間違いばかり、あるいはその連続です。
知らない世界、誰も導いてくれない環境、そして誰にも頼れない状態・・・
間違いならまだいい方、失敗でもある程度我慢、大失敗も以外と多いのが当たり前。
それが、誰にでも起こる起業直後の姿ではないでしょうか。
ここにギャップがあるのです。
サラリーマン時代の、失敗や間違いを犯す経験が少ない時と同じように、起業してもスムースにいく、と勘違いしてしまわないでしょうか。
思い通りにいかないのが起業です。
そしてその失敗や間違いの連続でも、落ち込んでいる暇はない。
常に新しい気持ちに入れ替えて、失敗からは学んで、次のビジネスを創りにいかなければなりません。
失敗でもお客様へ迷惑がかかっていないならば、勉強代と割り切る。
間違いでも、次はその間違った方法がいつか役立つかもしれない!と切り替える。
これぐらいのスタンスやスピードで、失敗や間違いと付き合っていかなくてはならないでしょう。
だからこそ、起業前にこそ、失敗や間違いに対する「抵抗力」「慣れ」が必要だと思うのです。サラリーマン時代に、効果的にやっている方法を一度外してみる、効率的にできる仕事を、一度面倒なやり方でやってみる、失敗や間違いが起きたらウェルカム!と歓迎する!
そんなマインド、気持ちの持ちよう、そして行動をお勧めいたします。
「これぐらい起業したらたいしたことない!もっと大変なんだろうな」
そんな“やんちゃ”な心意気や楽しむ心を持って、起業へ向かっていくと良いのだと思います。