233256て、前回のコラム「さあ!独立宣言しよう」
よくあるタイトルだったかもしれませんが、私はとても大事だと思っています。
「起業の準備」にまつわる話でもお伝えいたしましたが、どうしても「準備が出来てから」「ある程度環境が整ってから」となりがちです。いや、そういった口だけのパターンをよく耳にします。前回のコラム中にもお伝えしたように「左手にソロバンを、右手に想いを、そして口からは宣言を!」という、一歩踏み出すその行動自体がとても大事です。やってみればいいのです。行動すればいいのです、そして具体的に語ってみればいいのです。
「あいつは語るだけの夢少年だ」「あの人はいつまでたってもやらない人」という烙印を押されてしまう方が、よっぽどリスクだと思うのです。
やってみて「やっぱり難しい」「私は向いていない」「今ではない」と思ったならば、そこで休止してもいいのです。一旦休んでもいいのです。
さて、今回はそんな記事の続き、サラリーマンからの独立の第6弾です。
このコラムをお読みいただいている方は、既に、独立起業へ向けて進んでいらっしゃる方も多いのだと思います。
私自身も2013年の9月に独立を決意し、実際に宣言して動き始めたのが2013年11月でした。そこからは、本業(サラ―リーマンとしてやること)と並行して、ヤルベキこと(起業に関すること)をどんどん進めていきました。やること自体は、それはもうとにかく増えました。多くのことに押しつぶされそうでした。しかし、ヤルベキことは、イコールやりたいこと、でもあったので、それはそれほど辛くなかったと覚えています。どちらかというと、本業を早く片付けて、やりたいことになるたけ多く関わっていた、という状態で辛くなかったのですね。
ただし、一番辛いというか、一番ヤキモキした点がありました。
それは、「計画通りに、準備ややる事(やりたいコト)が進まなくなること」でした。
本業での仕事が急に増えた、急遽の対応が発生した!
お付き合いなどに行かなくてはならず、予定した事をする時間が遅れていった!
体調不良やモチベーションダウンなどで、本業、起業ともに取り掛かる気力が落ちた!
などなどが、原因です。
この「遅れる」という事態はもちろん今までも起こっていました。起業に向けて今までよりハードワークでやっているとより一層気になるのです。
これは致し方ない!また挽回できる!と分かっていても、計画や予定が遅れてくると気になるものです。(逆に気になっていないのならば、それは本気の起業準備ではなかった、とも言えるかもしれませんね)
この遅れに対する、焦り、モチベーションダウン、そして自分を責める気持ち
これらとどう付き合うかを、当時よく考えていました。
サラリーマンの時代にも当然、計画・予定からの遅れは経験していました。しかし、どこかで「会社や上司が何とかしてくれる」「今までも何とかなってきた」「他で取り返せるよ」と、経験や周囲が助けてくれる自信、予感、楽観があったのです。
これが独立という未経験のことであるため、遅れが出てきても「誰も頼れない」「誰にも相談できない」そして「誰も文句を言わない」のです。
こうした起業の遅れに対する焦り、焦燥感、後悔の念などをどう整理していったか!?
私の答えは、『これも全て学び、経験、後で役立つ!』と捉える事にしました。
「遅れてまで、学ぶべき事=経験だったんだな」とか
「これは、起業時に皆がはまる落とし穴だから、仕方ないのだな」
「遅れている事を自分に気付かせてくれるキッカケを与えてくれたのだな」
と思うようになっていったのです。
これは、元来の成長意欲、学習威容の高い私にはピッタリでした。学びになるなら、遅れてきても、焦らない、意欲を下げない、ようになっていきました。
『遅れても仕方ない、そこから学んで、今できる事を進めていこうよ!』
これこそが、未経験である“起業への路”だと感じています。