こんにちは!セミナープロデューサーのBrew(株)の原です。
前回の「セミナーで多いお悩み・問題」についてお伝えいたしました。セミナープロデューサーとして、様々な企業・団体・講師からお聞きする、具体的な悩み問題について、上位3つについてのお話です。それぞれの悩み・問題の発生経路、状態と、その解法について記してみました。
さて、今回は、そんなセミナーの悩み・問題に、直結するお話をしたいと思います。セミナーをする上では、不可避のお話です。そして、悩みや問題が発生する、“真の原因”もここにあるのではないか、と考えております。
それは「セミナーの実施目的を明確にしていますか」という点です。
なんだ、よく聞く話じゃないか!
セミナープロデューサーでもまたその話か!?
と耳をそむけないでください。。。(苦笑)
耳が痛い話かもしれませんが、このセミナー実施目的を明確にしていない、絞り切れていないが故に、後々問題が発生するのです。100本以上の法人向け有料セミナーを実施した経験から、断言できます。
・人が集まらない
・バックエンドの販売につながらない
・アンケートは悪くないのに、参加者の関心は高まっていない
このような心配にかられた方、それは、恐らく「セミナーの実施目的」が明らかではないからでしょう。もしくは、セミナー実施目的があれこれ盛り込み過ぎ、散漫になってしまったからではないでしょうか。
よくよく考えてみてください。リピートが大事といいながら、バックエンド販売も一生懸命にやっていて、更に参加者人数も多ければ多い方がいい、、、これではいろいろ相反する目的が混在してしまっているのです。
シンプルに、セミナー実施の最大目的は何か? 絞り切っていますでしょうか。
例えば、「バックエンドを販売したい」のであれば、無理に大人数集めるよりある程度の人数で、いらっしゃった方と接触頻度や距離が近いセミナーを実施した方が良いのです。
それとは別に、今後の拡販用に名簿(リスト)を獲得したいのであれば、セミナー中の濃度は関係なく多くの参加者を集めればいいのです。いや、セミナー参加人数は少なくても、メールアドレスか何かを登録してもらえれば、それでリストが集まるので、OKなのです。
このように、セミナー開催目的は、それぞれ個別にあるはずです。そしてあれこれ欲張り過ぎないことです。
少し例を挙げると
・自社のPRが目的
・商品のPRが目的
・参加者と想いや理念の共有が目的
・次のバックエンドに繋げるが目的
・市場調査が目的
・謝恩、恩返しが目的
と、いくつも種類があります。
そしてここからが大事ですが、「実施目的」が決まるからこそ、「目標」や「手段」が決まるのです。人数が大事ならば「参加者人数」でとにかく多く告知する方法をお金をかけてまでやる! あるいは参加者との距離感を縮めたいのであれば「セミナー当日のプログラムや案内の魅せ方を工夫して、逆に少人数であることをPRする」
このように目的によって、目標や手段が異なってくるはずです。
それが、人数も集めたいし、参加者との距離感も縮めたいし、バックエンドも売りたい、、、
あれこれ欲張り過ぎですよね。目的が混在すると、手段もアレコレ必要になります。場合によっては、相反する手段を併用しなくてはならない事もあるのです。
そして、この実施目的を決めるメリットはもう1つあります。
それは、実施後に「振り返る」=レビューできることです。
目的に対して、目標と結果はどうだったか?
そこに差があれば、手段は間違っていなかったか?
こうした1つずつの事がチェックできるのです。次回の反省材料になるのです。
目的を決めて、目標と手段が決まる。
面倒かと思いますが、「急がば回れ」という標語の通り、重視したいプロセスなのです。
Brew株式会社
代表取締役 原 佳弘