こんにちは!セミナープロデューサーのBrew(株)の原です。
前回は「セミナーテーマの見つけ方」というテーマでお話しました。
過去の自分と今の自分を比較して、できるようになったこと、身に付けたこと、そのギャップについてお話する、という1つの考え方をお伝えしました。
さて、今回も同じく「セミナーのテーマの見つけ方 第2弾」です。
前回は、自分にスポットを当てました。自分の過去と今の比較ですね。
今回は、自分ではなく、世の中にスポットを当てる方法です。
世の中の大きな動き、トレンド、変化、動向に、スポットを当てる方法です。
例えば、
・政治の大きな体制が代わり、今後の世の中が変わる事が予見される
・税制や法制度が変わり、企業や個人の対応変化が予想される
・消費者の購買行動や流行商品の傾向がだんだん変わってきた
・クラウドデータサービスなど、新しい技術・サービスが開発された
といったものです。
これらは、専門用語を使うと「PEST分析」と言います。
世の中の大きなトレンド~マクロ環境(業界や自社に限らない、多くの業界や世界が関わる範囲の環境)での変化を、捉えるための軸です。
P・E・S・Tの頭文字が、切り分ける軸となっています。
P…Political(政治的要因)
E…Economical(経済的要因)
S…Social(社会的要因)
T…Technology(技術的要因)
の4つの軸です。
この4つの軸で世の中を見たときに、「何かの変化」が見えてくるはずです。
「何かが増えた/減った」「ルールが変わった」「新しいキーワードが登場した」「層が変わった」などの、数値、傾向、平均、体制、主体などの変化を捉えるのです。
この変化を捉えることが、まずセミナーのテーマの源泉となります。
この変化だけを謳うことでもセミナーは実施できます。しかしその形では、ただ世の中の変化を論評したにすぎません。評論家に近い形ですね。
では、どうするとより良いテーマとなるのか。
それは、この世の中の変化に対して、主催者や登壇者の「自分の意見」を加えるのです。
世の中の変化に対して、「こんな対応が必要である!」と対策を伝えるのか、または「これが変化のポイントだ!」と変化に対して自身の着眼点を展開するのです。
こうすることで、セミナーのテーマは1つ作られることになります。
「世の中の変化」×「自身の意見(対策・着眼点)」
この構造で実施されているセミナーは世の中に多くみられます。
例えば
「大増税時代に備える!収入の多角化と節税のポイント」
「SEO検索方式が変わる! 今の時代のWEBマーケティング」
「共働きでも家事を手抜きしたくないあなたへ! 簡単だけど手作り感満載のクッキング」
このようなコンセプト、そして打ち出し(タイトル)ですね。
どうでしょう?他のセミナーをこの切り口で分析してみると、
ご自身のセミナーも良いテーマがみつけられるのではないでしょうか。
Brew株式会社
代表取締役 原 佳弘