2016年。今年も続々Apple製品が発売されます。
今月である3月21日(現地時間)開催のAppleのイベントでは、新しい4インチの iPhone SE、それに9.7インチの iPad Pro などが発表されると噂されており、なんともまぁ、毎年毎年物欲を刺激してくれます。
パソコンは今はビジネスになくてはならないもの。Mac も IntelCPU になり、OS依存度の低いWebサービスも広く利用されるようになり、Windows Macintosh どちらを選択しても困らない状況になってきています。
とりわけ起業される方の中には、これからのビジネスの相棒としてMacBookを選ぼう!という方も少なくないでしょう。
スマホが iPhone なので、じゃあノートパソコンは MacBook にしようかな、という方もいるかもしれません。
というわけで、この記事では「仕事でほぼ毎日パソコンとにらめっこする(毎日1時間以上)人」をターゲットとして、毎年様々なタイプのMacBookが発売される中、どれを買えばいいのかと、いつ買えばいいのかを、筆者の独断と偏見に満ち溢れた感じで書いていこうと思います。
目次
Apple製品は値下がりしづらく、リセールバリューが高い
まず、MacBook選びの前に、前提として、Apple製品は値下がりがしづらく、買い取り価格が高い傾向にあります。
なので、「いつ買うか」でいえば、「発売された直後」が圧倒的に得です、リセールバリューも高いので、こまめに乗り換える人は、発売直後に買い、型落ち寸前に売ると、コストパフォーマンスがよくなります。
安く長く使いたい場合はサイレントアップデートに気をつける。
こまめに乗り換えるのではなく、1台をながーく使いたいという場合は、MacBookのアップデートに気を使うと良いです。
MacはIntelが新しいCPUを出すタイミングで、新型を出す傾向にあります。(最近はすこしズレましたが)
インテルの新型CPUの発売のタイミングで、MacBookに大きなモデルチェンジが無い場合でも、サイレントアップデートという、中身のスペックだけ上がる(価格は据え置きが多い)アップデートがあるので、長く使いたい場合、次に発表が噂されるハードウェアの新機能に興味が無い場合はサイレントアップデートされた直後に買うと、安定したスペックのモデルを比較的安く長く使えます。
2016年、MacBookは結局「どれ」を選べばいい?!(どうしても今買うなら)
まず、現行の MacBook のモデルは大きく3つあります。
非力だが薄型で画面の綺麗な「MacBook(12インチ)」薄くて処理速度もそこそこだが液晶は旧来のタイプである「MacBook Air(11インチ・13インチ)」昔に比べて薄型にはなったが3タイプの中で一番厚く重いが、パワーも拡張性もあり画面も綺麗な「MacBook Pro(13インチ・15インチ)」の3タイプです。以下かんたんにまとめました。
現在発売中のMacBook | ||
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新MacBook | MacBook Air | MacBook Pro |
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つまり、比較する上で大事なのは「液晶の綺麗さ」「画面の大きさ」「処理速度」「薄さ、軽さ」そして「値段」です。ここに、用途に応じて、インターフェースや拡張性などが加わります
用途によって何が大事なのか
「液晶の綺麗さ」「画面の大きさ」「処理速度」「薄さ、軽さ」そして「拡張性」は、それぞれどんな用途にかかわってくるのかまとめました。
液晶の綺麗さ
あらゆる用途で効果があります。ごくごく短時間しか使わない、という場合を除いて、液晶が綺麗であることは身体的に非常に快適です。非常に重要。
画面の大きさ
文章を書く、ネットを閲覧する程度であれば12インチ以下。
大きくネットを見たい、オフィスソフトを快適に使いたいのであれば13インチ
CPUパワーが欲しい、とにかく画面は大きいほうがいいという人は15インチです。
※MacBook Pro は13インチと15インチでCPUが根本的に変わります
15インチの MacBook Pro は iMac に匹敵する性能で、というよりも、iMac は 液晶の中に MacBook Pro 入れたようなもんだと思ってもらって大丈夫です。
処理速度
基準となるのは「Photoshopなどを利用して画像加工などをするか」「動画編集ソフトを利用して編集やエンコードをするか」「3Dのゲームをするか」です。ハードに動画編集をする場合はCPU性能が高いほど、作業時間は短縮されます。
後はさほど影響しませんが、新型CPUであればあるほど、消費電力を抑えて処理することが可能になり、バッテリーの持ち時間は増えていきます。
薄さ、軽さ
毎日持ち運ぶかどうか。
MacBook Pro 13インチでギリギリな感じです。移動が電車や徒歩であれば、MacBook Pro 15インチは厳しいかもしれません。移動時にバックパックなどを利用すると楽になるようです。
自分は MacBook Pro 15インチですが、車の移動なので苦に感じることはほとんどありません。
拡張性
HDMIやUSB、Thunderboltの個数、SDカードを直に読み込みたいかなどで変わってきます。
気をつけないといけないのは、新MacBookはUSBが USB3.1 Type-C 1つのみということです。
頻繁にUSBメモリを利用したり、自宅でUSBの外付けHDDなどを利用している人には厳しいですが、データのやりとりはメールやDropboxなどのクラウドストレージ、自宅ではNASを利用しているなど、ケーブルレス化が進んでいるかどうかです。
と、いうわけで「テキストメインなら処理速度も画面サイズもそこそこで良いから小さくて薄くて軽いほうがいい」とか「動画編集するのでせめてProくらいにしようか」とか「出先で使う時にノートパソコンの大きさが15インチ欲しいからProの15インチしかない」など、絞れてくると思います。
共通のスペックについて
現行の MacBook は どれも直付けの高速なSSD、高速なメモリを使用しているので、メモリやSSDに関しては容量だけど考えれば良いです。
目安としては SSD 256GB に メモリ 8GB 以上あれば、困るケースは少ないと思います。
これ以下にする場合は、予め用途を確認しておいたほうがよいと思います。
今から買うなら Retina でなければ意味が無い(断言)
Retinaディスプレイというのは、通常のディスプレイよりも密度の高い、高詳細なディスプレイ(普通に見るとドットが判別できない)です。
iPhone や Android でも採用されている機種が増えたことで、スマホですでにRetinaディスプレイを体験している人もいると思います。
たまにしかパソコンをさわらないのならともかく、ほぼ毎日コンスタントに、少なく無い時間ディスプレイの画面を見るのであれば、ディスプレイは絶対にRetinaが良いです。単純に目が疲れないですし、一度Retinaを使って通常のディスプレイに戻ると、いままでこんなにジャギジャギな画面でよく長時間も作業していたなと驚きます。
また、Retinaディスプレイが採用しているIPS液晶と比較しても、Airが採用しているTN液晶は、視認性も悪いです。
つまり、この時点で MacBook Air は選択肢から除外されます。MacBook Pro 13インチが非常に軽く、薄くなったことで、Airが持つアドバンテージが薄まり、結果としてよほど軽く無いとだめな場合と、予算が合わない場合以外は、Airを選ぶ理由がありません。
テキストの作業が多くスペックが低くてもかまわないので、薄く小さく軽いことを希望して11インチの薄型ノートが欲しい場合も、予算が許すのであれば、新MacBookのほうがおすすめです。Retinaディスプレイではテキスト作業が比較にならないほど快適になります。
と、いうわけで。
今、どうしても買うなら
- ネット、テキスト中心で、拡張性が低くてもかまわないからとにかく薄くて軽いほうがいいなら 新MacBook
- 新MacBookでは非力すぎる、拡張性がなさすぎるなら MacBook Pro 13インチ
- もっとスペックが欲しい、あるいは画面サイズが欲しいなら MacBook Pro 15インチ
です!
でも、そろそろ新モデルがでるんじゃないの?!
今すぐ欲しい、というわけじゃないのであれば、新モデルを待ちましょう。
過去の販売周期を見ると近日中に新型が出るのは明白です。実際、今年は MacBook が久しぶりのモデルチェンジをするという噂があります。
以下、今年発売のMacBookがどうなるのかまとめました。
今年発売予定のMacBook(噂) | ||
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新MacBook | MacBook Air | MacBook Pro |
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どの人は待ったほうがいいか?
スペックは低くてもいいから薄く軽いほうがいい、でも新MacBookは拡張性が足りない、スペックが低すぎる!
と、思ってる人。
Air のRetina対応によって MacBookPro 13 インチ からAirが選択肢に入ります!
15インチが欲しいけどPro 15インチは重いし高いし、そこまでスペックいらない!
と、思ってる人。
Air に15インチが追加されることで、15インチの選択肢が広がります。
そろそろ新しいデザインのMacBookが欲しい!
と、思ってる人。
Pro Air 共にモデルチェンジの噂があります。ローズピンクなど、新色の可能性や、MacBookのデザイン自体が大きくかわる可能性もあります。ともかく新しいものが好きな人も待ったほうがいいかもしれませんね。
結局、買いたい時が買い時。
IntelのCPUが遅れに遅れて、MacもIntelのCPUからズレてアップデートしたり、skylake搭載のMacBookが出る前に、後継のskylake refresh である KabyLake がはやくて年内に新MacBookに搭載されるんじゃ無いかとか、通信の新規格やら、USB 3.1 Type-C を統合したThunderbolt 3 、感圧ディスプレイやtouchIDのMacBookへの搭載などなど、エスカレータのようにどんどん出てくる階段にいつのるのか、といえば、買いたいな!と思ったときなのかもしれませんね!(ちゃぶ台返し)