バーチャルオフィスでりそな銀行の法人口座開設。独立以来の確定申告書類・クライアントとの契約書類を提出し正直ベースに今後の展望を語ったアスクチカ合同会社様インタビュー
[投稿日]2024/04/09
「事業計画書、独立以来の全確定申告書類、既存クライアントとの契約書類、それぞれのクライアントとの関係値とこれからの法人としての受注有無の可能性を明記した書類を提出し、正直ベースに今までとこれからの展望をお伝えしました。」
今回貴重な経験を語っていただけたのは、ナレッジソサエティのバーチャルオフィスを活用して起業をされたアスクチカ合同会社の野原知加様です。
このインタビュー記事では、ナレッジソサエティのバーチャルオフィスを活用されている方の法人口座開設実績をお伝えします。
「バーチャルオフィスでは口座開設が難しい・・・」
このような噂が立っておりますが、バーチャルオフィスだから法人口座開設ができないということはありません。
正しくは、一部のバーチャルオフィスでは口座開設が難しいのです。
実際にナレッジソサエティのバーチャルオフィスでは多数の法人が口座開設をしており、皆様のビジネスに支障をきたしておりません。
(そもそも当社のバーチャルオフィスが口座を開設出来ない場合、利用者はビジネスができないので、利用法人がおらず当社が運営できません。)
ただし、登記する住所が犯罪に利用されたバーチャルオフィスの場合は、口座開設のハードルは上がります。そのため、審査体制がしっかりとしたバーチャルオフィスを選ぶ必要があります。
「当事者の声が何よりも真実である」のポリシーのもと、バーチャルオフィス利用者に語っていただいた“法人口座開設に関するとっておきの情報”をご提供していきます。
オフィス運営者や各種専門家の意見はもちろん参考になりますが、ご覧いただいているこれから起業される方に最も近い存在の方は特に説得力があると思います。
実際に口座開設をされた先輩経営者にお話を伺いました。
会社名:アスクチカ合同会社
名前:野原知加様
設立年月日:2024年2月5日
資本金:33万円
事業内容:事業戦略に関するコンサルティング、プロジェクトマネジメント業務、人材育成のためのプログラムの開発、ライフスタイルに関するコンサルティング、販売代理店業務及びそのサポートなど
経歴:国内の私立大学を9月に卒業し、少人数の広告制作会社に入社。得意な英語を活かし海外プロジェクトの窓口や、大手とのコンサルティング業務のアシスタントとしてさまざまなプロジェクトに従事。その後(株)ナイキジャパンに転職、ブランドマーケティング部で本社との戦略調整を4年間務める。リーマンショックをきっかけに転職、その後、外資系の小売、商社企業4社でマーケティング業務に従事し、本社との橋渡しと日本市場での戦略展開を担当。5度目の会社都合退社を経験し、フリーランスに転向。業務管理(PM業)とビジネス英語指導の2軸で事業を開始。独立7年目の2024年2月に、業務管理事業を法人化、アスクチカ合同会社を設立。
1.バーチャルオフィスの利用について
事業内容を教えていただけますか?
主に英語が必要なプロジェクトマネージメントを提供しています。PMというと昨今はIT分野が優位ですが、私の場合は非IT分野のPM業務です。例えば国際会議や海外向け案件の事務局業務、プロジェクトの推進管理業務、新規事業の立上げのコンサルも行なっています。「日本のサービスや商品が世界に羽ばたくサポートをする!」というのが私の事業ポリシーなので、英語でのコミュニケーションがネックで海外進出をためらっている企業様の力になれたらと思っています。その結果、幅広い業界や事業者の方からご相談を頂いております。
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法人を設立した経緯を教えてください。
法人格の方がクライアント様に安心してもらえるのではとずっと思っていたことと、フリーランスでは社会的信用が弱いと感じていたためです。また、次の5年、10年の自分の働き方を見据えたとき、法人格を持つということが良いプレッシャーになると思ったからです。
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資本金を33万円に設定された理由を教えてください。
口座開設審査や今後借入する場合など、最低30万円以上にしておいた方が良い、ということを聞いたので一番近い私のラッキーナンバーにしました。
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なぜバーチャルオフィスを利用しましたか?
プロジェクト毎に業務場所が変わるお仕事なので、固定の場所を借りるとコストパフォーマンスが良くないからです。
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バーチャルオフィスが多数ある中、当社を選んでいただいた理由を教えてください。
銀行の法人口座開設保証制度があったことが大きな理由です。しっかり管理されている物理的なオフィススペースがあることと、利用申請時に審査をしていただけるので、法人化するための前向きなハードルとして挑戦してみよう、と思ったからです。また「法人化では口座開設が大変」と聞いていたので、口座開設できなかった場合の返金制度があったことも大きな理由です。
2.法人口座の開設について
法人口座の開設手続き時のメンバーシップを教えてください。
バーチャルオフィスメンバーです。
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開設された銀行を教えてください。
りそな銀行で開設しました。
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開設手続きはいつ頃行いましたか?
オフィス契約後、法人必需品(約款、判子など)を揃えてすぐに手続きをしました。
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口座開設までの流れを教えてください。
2024/1/29にナレッジソサエティへの入会のご案内をいただき、最短契約(入金時から利用可)にしていたので、その日中に司法書士に定款作成を依頼しました。
約款原本が1/31に手元に届き、資本金の入金、資料を揃えて週明けの2/5に法務局で登記を行いました。登記が2/13に完了し、同日にネット経由で銀行口座の申請をし、2/20に口座開設のご連絡を頂きました。3週間ほどかかると聞いていましたが、私は申請から営業日で5日後に口座開設していただきました。
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提出した書類について教えてください。
事業計画書、独立以来の全確定申告書類、既存クライアントとの契約書類、それぞれのクライアントとの関係値とこれからの法人としての受注有無の可能性を明記した書類をつけました。
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書類作成やウェブフォームの入力にあたってどんなことを意識しましたか?
目次とディバイダーページをつけて理解していただきやすいようにした点です。またもう一つの事業軸であるビジネス英語指導は今回法人化しないので、その理由と展望についても明記しました。
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来店での面談審査はありましたか?
ウェブからも申込のみで完結しました。
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事務所(ナレッジソサエティ)での現地確認はありましたか?
特にありませんでした。
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開設の決め手になったことは何だと思いますか?
正直ベースに今までとこれからの展望をお伝えしたことでしょうか。大前提として、クライアント様からのしっかりした契約書などがしっかりあることも大きな後ろ盾になっていると思います。
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りそな銀行の口座の良い部分や、不十分だと感じる部分(あれば)はどういうところですか?
迅速にご対応いただけることがとても心強かったです。追加情報提示のご連絡を頂いたのですが、それも申請翌日というタイミングでしたし、開設後に私の書類不備があったのですが、すぐに連絡が来て対応してくださいました。諸設定に関しても相談できる電話窓口がしっかりとあり、とても手厚いサポートがあると感じました。
これからりそな銀行で口座開設する方へのアドバイスをお願いします。
資料をまとめる際には、自分がジャッジする側だったらどんな順番やコメントがわかりやすいかな、ということを掘り下げると良いと思います。事業内容によってアピールポイントも変わると思いますが、審査してくださるご担当の方は申請側のことは全く知りません。わかりやすく、かつ熱意が伝わるあなただけの資料作り、頑張ってください!
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口座開設にてバーチャルオフィスがネックとなることはありましたか?
特にありませんでした。
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これから口座開設にチャレンジされる方にメッセージをいただければと思います。
私の場合ですが、実店舗がある銀行で口座開設をしたかったのでりそな銀行さんにチャレンジしました。実店舗の銀行はハードルが高い、と聞いたのですが、実際にチャレンジしてみてそんなことはないのでは、と思います。選択は人それぞれだと思いますが、いずれの場合にも銀行さんはこれから事業の一番近いパートナーとなる方です。ご自身が安心できる銀行を選び、真摯に事業のプレゼンする、ということが大事だと思います。頑張ってください。
3.さいごに
お忙しい創業時期にインタビューにお答えいただいたアスクチカ合同会社様の益々のご活躍を祈念しております!
これから法人口座の開設に臨まれる方は野原知加様のように銀行へアピールできることをしっかりアピールするため、資料を用意したうえで、事業内容が具体的に整理されているか吟味されされることをお勧めします。
果たして自分が審査を行う側の場合、その資料だけで会社のことをどれくらい理解できるのか?
安心できる会社なのか?安心できない会社なのか?その判断も難しい情報量ではないのか?
野原知加様は提出前に立ち止まり、資料を丁寧に作成されて法人口座を開設されました。
法人口座開設におすすめの銀行
メガバンク
メガバンクでの法人口座は若干ハードルが高い傾向にありますが、「バーチャルオフィスの住所を使っていることが理由で法人口座の開設を断ることはない」と、少なくとも三大メガバンクのうちの一行の口座開設担当者から直接お聞きしておりますので、メガバンクでの口座開設をあきらめる必要はありません。
ネット銀行
ネット銀行はオンラインバンキングの機能が充実していますし、振込手数料も格安ですので、起業時の資金が潤沢にない時期にはとても便利です。ひとつは法人口座を開いておくべきだと思います。
ただしネット銀行の中にはバーチャルオフィスを利用しているというだけで審査落ちになるネット銀行がありますので注意が必要です。
逆にバーチャルオフィスを利用していることとは関係なく案件ベースで審査をするとしているネット銀行がありますので、そういうネット銀行を選んでください。
特にGMOあおぞらネット銀行はバーチャルオフィスを利用しているから即審査落ちということでないと直接お聞きしているのでおすすめです。
ネット銀行で口座開設をする際のポイントはホームページを持っていることです。そのホームページは具体的な業務内容が確認できることが重要です。
ホームページは銀行口座開設のためのみでなく、中小企業の営業活動には欠かせないものですので、法人口座の開設に合わせてしっかりしたものを作られることをおすすめします。
ホームページ制作のことであればKurumi株式会社をおすすめいたします。
起業当初はオフィスの費用や販促費などの出費が多々ありますので、抑えられるところは押さえましょう。
現在特別キャンペーンを実施しており、制作費無料(管理費のみ)で御社のホームページを持つことが可能です。
無料相談会も定期的に行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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この記事の執筆者
ナレッジソサエティ編集部
ナレッジソサエティ編集部
2010年設立の東京都千代田区九段南にある起業家向けバーチャルオフィス「ナレッジソサエティ」です。2010年からバーチャルオフィス・シェアオフィス・レンタルオフィスの専業業者として運営を行っております。バーチャルオフィスのこと、起業家に役立つ情報を配信しています。「こういう情報が知りたい」といったリクエストがあれば編集部までご連絡ください。
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この記事の監修者
久田敦史
株式会社ナレッジソサエティ 代表取締役
バーチャルオフィス・シェアオフィスを通して1人でも多くの方が起業・独立という夢を実現し、成功させるためのさまざまな支援をしていきたいと考えています。企業を経営していくことはつらい面もありますが、その先にある充実感は自分自身が経営をしていて実感します。その充実感を1人でも多くの方に味わっていただきたいと考えています。
2013年にジョインしたナレッジソサエティでは3年で通期の黒字化を達成。社内制度では週休4日制の正社員制度を導入するなどの常識にとらわれない経営を目指しています。一児のパパ。趣味は100キロウォーキングと下町の酒場めぐり。
【学歴】
筑波大学中退
ゴールデンゲート大学大学院卒業(Master of Accountancy)
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