「法人カードの審査に不安がある」・「実際に審査に落ちてしまった」そんな方におすすめしたいのが法人デビットカードです。
デビットカードは口座から即時に引き落とされるため、与信審査がありません。
過去に個人カードで延滞を起こしている方や現在借入金が多い方でも、問題なく申し込みできます。
今回は「銀行が発行する法人クレジットカード・デビットカード(メガバンクやネットバンク)」を紹介します。
【重要】第一候補は法人クレジットカード
一般的にデビットカードはクレジットカードに比べスペックが劣るケースが多いです。
今は「個人事業主OK」や「独立・設立直後でも申し込める」法人カードが多く出ています。
そこまで審査に不安がない方やまだ1枚も法人カードの申し込みをしていない方は、まずは法人クレジットカードに申し込んでみましょう!
▼今作るなら!失敗しない法人カード3選▼
審査に不安があるなら法人デビットカードがおすすめ
▼審査に自信がない方はデビットカードがおすすめ▼
- デビット型(銀行口座から即時決済)なので与信審査なし!
- 年会費、維持費:無料
- 還元率:通常1.0%
- サブカード:最大9,998枚
- Pay-easy(ペイジー)対応:口座から税金や社会保険料等を簡単に支払える! ⇒詳細はこちらの記事で詳しく解説しています!
銀行で取り扱いのある法人カードは2種類
銀行が取り扱っている法人カードは「法人クレジットカード」と「法人デビットカード」の2種類です。
もっとも大きな違いは「審査の有無」です。
- 法人クレジットカード:審査あり
- 法人デビットカード:審査なし
日本国内ではデビットカードに対応していないサービスもあるため、確実に決済できるという意味では法人クレジットカードのほうが便利です。
しかし、法人クレジットカードには審査があるため、審査に合格できなかった場合の代替手段として法人デビットカードも検討しておきましょう。
▼デビットカードについてはこちらでもまとめています
※本記事では、都市銀行4行+ネットバンクを中心に用意されている法人向けカードを解説していきます(2024年7月時点の情報)。
三井住友銀行
- 法人クレジットカード:あり
- 法人デビットカード:なし
今のところ法人デビットカードはないため、三井住友銀行で法人カードを検討する場合は法人クレジットカードとなります。
いろいろな法人カードが用意されていますが、年会費無料の「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は非常に人気が高いです。
公式サイト・今すぐ申込み 広告:三井住友カード三菱UFJ銀行
- 法人クレジットカード:あり
- 法人デビットカード:あり
法人クレジットカードは「MUFGカード」や「MUFGカードコーポレート」など多数のラインナップがあります。
個人向けのクレジットカードでもSMBCとMUFGはリリースしているカード枚数が非常に多く、法人カードに関しても都銀4社の中で2トップと呼べる存在です。
VISAブランドの法人デビットカードも用意されています。
みずほ銀行
- 法人クレジットカード:なし
- 法人デビットカード:あり
都銀4社の中で法人クレジットカードがないのはみずほ銀行だけです。
みずほビジネスデビットはポイント還元がないため、特別な事情がない限りは他社の法人カードを利用した方がいいでしょう。
りそな銀行
- 法人クレジットカード:あり
- 法人デビットカード:あり
三菱UFJ銀行以外には、りそな銀行も法人デビットカードを発行しています。
法人クレジットカードは数種類のラインナップがありますが、他社の法人カードと比べると全体的にやや物足りない感じです。
スペックはそこまで高くありませんが、法人クレジットカードと法人デビットカードのどちらも検討できるのは便利です。
横浜銀行
地方銀行も都市銀行と同じように法人クレジットカードと法人デビットカードのどちらを作れるのかは、各社によってさまざまです。
一例として横浜銀行を紹介しておきます。
- 法人クレジットカード:あり
- 法人デビットカード:あり
横浜バンクカードビジネスでは「一般」と「ゴールド」の2種類が用意されています。
ただし、一般カードの限度額は最大40万円、ゴールドカードでも最大100万円と限度額が物足りない仕上がりになっています。
GMOあおぞらネット銀行
最近はネットバンクも法人向けカードの提供をはじめています。
中でもとくにおすすめなのが「GMOあおぞらネット銀行の法人デビットカード」です!
- 法人クレジットカード:あり
- 法人デビットカード:あり
一般的にデビットカードはクレジットカードに比べて、スペックが低いケースが多いですが、GMOあおぞらネット銀行のデビットカードは非常に優秀です!
- 年会費:無料
- 発行方法:キャッシュカードに自動付帯
- 国際ブランド:Visa/Mastercard
- 還元率:1.0%←デビットカードではかなりの高還元率
- ポイントプログラム:キャッシュバック
- 特徴①:国庫金の受け取りが可能
- 特徴②:Pay-easy(ペイジー)対応
口座開設月の翌々月まで、他行宛て振込手数料が月20回無料になります!
※設立1年未満:設立年月日から1年経過するまで(最長1年間)
※設立1年以上:口座開設月の翌々月まで(約3カ月)
⇒詳細はこちら(公式サイト)でご確認ください
銀行で法人向けカードを作ったほうがいい人とは?
基本的に、銀行系法人カードはほかの一般的な法人カードに比べスペックが劣るためおすすめできません。
ですが、「あえて銀行系の法人カード」を作った方がいい人もいます。
- 銀行の実績と信頼を優先したい
- すでに銀行でローン等の取引がある
- 個人で銀行系のカードを作っている
- 法人口座とカードを同一の銀行にしたい
上記のように、銀行との取引やイメージなど、カードのスペックとは関係のない部分を重視したい人に向いています。
おすすめ法人クレジットカード
【結論】銀行へのこだわりがないのであれば、法人クレジットカードはスペック重視で選ぶのがおすすめです!
個人事業主でも設立直後でも申し込みやすい法人カードを3枚紹介します。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ←銀行系
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード←筆者イチオシ
- ラグジュアリーカード BLACK CARD
【銀行系】三井住友カード ビジネスオーナーズ
銀行系にこだわりたい方におすすめの法人カードが「三井住友カード ビジネスオーナーズ」です。
三井住友銀行のグループホーム会社である三井住友カードが発行している銀行系カードです。
さまざまな法人クレジットカードランキングでも頻繁に人気カードとして取り上げられています。
券種は2種類から選ぶことができるため、まずは年会費無料の「一般カード」がいいでしょう。
公式サイト・今すぐ申込み 広告:三井住友カードセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード←筆者イチオシ
こちらはセゾンカードとアメックが提携して発行している法人クレジットカードです。
プラチナカードなのでスペックはすべてが豪華ですが、とくに注目しておきたいのがJALマイル還元率最大1.125%です。
法人カードはマイル還元率が低いカードが多く、ほとんどのカードは0.3%前後です。
そんな状況の中で破格のマイル還元率を誇るので、JAL便を利用することが多いならとてもお得です。
公式サイト・今すぐ申込み広告:セゾンカードラグジュアリーカード BLACK CARD
インビテーションなしで持てる「ブラックカード」として名実とも確かな1枚が「ラグジュアリーカード BLACK」です。
券面がブラックかつ金属のため、ゴールドに引けを取らない高級感があります。
特典もメール対応可能なコンシェルジュサービスがつくなど、ほかの法人カードよりも圧倒的に豪華です。
ブラックなら年会費11万円(税込)とゴールド(年会費22万円/税込)より安く持てるため、コストパフォーマンスにも優れています。
最高級カードですが、実は審査基準(目安)はそこまで高くないとされています。
※上記の審査基準は「PR:Black Card I株式会社(ラグジュアリーカードの発行会社)」という記載のある広告で確認しました。
法人デビットカードを作った方がいい人
法人カードの第一候補はクレジットカードですが、審査に不安がある方・実際審査に通らなかった方にはデビットカードをおすすめします。
法人デビットカードは支払い方法の性質上(支払いと同時に銀行口座から引き落とされる)、審査がありません。
個人用カードの使い方が悪く、いわゆるブラック状態になっていても問題なく作れます。
法人デビットカードは、事情がありクレジットカードが作れない方に対する救世主的な存在です。
設立直後でも申し込め、実際に合格できる法人クレジットカードは多くあります。
法人としては諦めて個人だけでもクレジットカードを作っておく
法人としてクレジットカードがもてなくても、とりあえず個人としてクレジットカード作っておきたい方もいらっしゃるかと思います。
そんな方におすすめしたいのが「ACマスターカード」です。
カード名称 | ACマスターカード |
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年会費 | 無料 |
申込対象 | 成人以上 |
限度額 | 審査により通知 |
キャッシュバック率 | 0.25% |
空港ラウンジ | なし |
保険 | なし |
クレヒスに不安を抱えている方は、まずHPでカード発行が可能か診断できる「3秒診断」を受けてみましょう。
診断後すぐに申し込めば、最短30分で審査結果がわかり、当日中にカードを受け取ることもできます。
個人のクレジットカードであっても、法人税の支払いなど会社の支払いに使えるため急場をしのぐには充分です。
法人デビットカードのメリットとデメリット
法人デビットカードのメリット
法人デビットカードのメリットは、審査を受けることなく事業用カードが発行できる点です。
特典内容はクレジットカードに劣りますが、ポイントプログラムがついているためお得に利用できます。
クレジットカードの代替手段としては十分でしょう。
法人デビットカードのデメリット
対してデメリットとしては、キャッシュフローの改善ができない点があげられます。
クレジットカードは締め日に支払額が確定し、翌月の支払日に実際の支払いを行うため、利用日から支払い日までに最大1ヶ月ほどのゆとりがあります。
実際の支払いまで、キャッシュフローに余裕を持たせられないのがデビットカードのデメリットです。
ほかにも「VISAが使えるお店なのにVISAのデビットカードは使えない」といった隠れたデメリットもあります。
デビットカードが使える使えないは各店舗により、事前に把握するのは難しいです。
カード決済できるシーンの多さでは、圧倒的にクレジットカードが上です。
おすすめの法人デビットカード
法人デビットカードはデメリットもありますが、審査の問題でクレジットカードがもてない人にとっては大切な代替手段です。
数ある法人向けデビットカードの中から、比較的還元率が高く(0.5%以上)、お得で使いやすいデビットカードをピックアップして紹介します。
- GMOあおぞらネット銀行←断トツおすすめ
- ジャパンネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
GMOあおぞらネット銀行:ビジネスデビット←断トツおすすめ
カード名称 | ビジネスデビット |
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国際ブランド | Visa/Mastercard ※特にこだわりのない方は利用可能額が高いMastercardブランドがおすすめ |
年会費 | 無料 |
利用限度額 | 1枚1,000万円 ※Visaの1日の利用限度額は500万円 |
キャッシュバック率 | 1.0% |
サブカード | 指定の1法人口座につき最大9,998枚 |
GMOあおぞらネット銀行にはビジネスデビットがあります。
キャッシュバック搭載で還元率は1.0%とデビットカードの中では非常に高いです!
社員用に追加カード用としては、サブカードが9,998枚まで発行できます。
PayPay銀行:Visaビジネスデビット
カード名称 | Visaビジネスデビット |
---|---|
国際ブランド | Visa |
年会費 | 無料 |
キャッシュバック率 | - |
発行可能枚数 | 1口座につき1枚 |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)にはVisaビジネスデビットがあります。
キャッシュバックは個人口座のみに付帯しており、法人デビットカードにはついていないためご注意ください。
キャッシュバックサービスがないため、カード選びでの優先順位は低いです。
住信SBIネット銀行:デビットカード(Mastercard)
カード名称 | デビットカード(Mastercard) |
---|---|
国際ブランド | Mastercard |
年会費 | 無料 |
キャッシュバック率 | 0.8% |
発行可能枚数 | 1口座につき1枚 |
住信SBIネット銀行にはデビット付キャッシュカード(法人向け)があります。
こちらもキャッシュバック搭載ですが、還元率は0.8%とやや高めです。
クレジットカードの多くが還元率0.5%であることを踏まえると、審査なしで還元率0.8%はかなり魅力的な数値でしょう。
楽天銀行:楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)
カード名称 | 楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB) |
---|---|
国際ブランド | JCB |
年会費 | 1,100円(税込) |
キャッシュバック率 | 1.0% |
発行可能枚数 | 1口座につき9,999枚 |
楽天銀行は楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)があります。
こちらもキャッシュバック搭載で還元率は1.0%と最高峰。
追加カードは1口座に対して9,999枚と他社を凌駕する枚数となっているのも特徴です。
【コラム】法人プリペイドカードという手段もある
大量の社員カードが必要な場合は、「法人向けプリペイドカード」を利用しましょう。
Bizプリカならカード1枚月額110円で上限枚数ないで社員カードを発行できます。
プリペイドカードも事前入金制のため、デビットカードと同様に与信審査がありません。
公式サイトまとめ
銀行系の法人カードはクレジットカードとデビットカードの2種類あるため、それぞれのメリットやデメリットを考慮しながら最適な種類を選びましょう。
- 銀行系の法人カードはクレジットカードとデビットカードの2種類
- 銀行系のクレジットカードはスペック以外の目的ならおすすめ
- スペックを重視する場合は銀行系というジャンル分けは関係ない
- デビットカードは審査がないのですべての方におすすめ
- クレジットカードを作れない等の状況ではデビットカードはいい代用になる
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