法人ギフトでおさえておきたい3つの基礎知識
周年祝いや移転祝いなど、お祝いギフトにはタイミングがあります。
- ギフトを贈るタイミング
- ギフトの選び方
- 挨拶文のマナー
また、恥をかかないためにもギフトのマナーはしっかりおさえておきたいところです。
法人としてお祝する場合、あまりにも印象を悪くしてしまうと今後の取引に影響がでてしまう可能性もゼロではありません。
3つの基礎知識からおさらいしていきましょう。
①ギフトを贈るタイミング
ギフトを贈るタイミングは、お祝いする事柄が確定した後が理想です。
確定前では、何かの理由でお祝いする事柄が無しになってしまう可能性があります。
一般的にも相手から連絡を受けた後にギフトを贈るケースが多いですね。
法人の場合はパーティーや式典に招待されるなど、ご祝儀やお祝いの品を贈るタイミングはわかりやすいです。
②ギフトの選び方
法人はいろんなお付き合いがあるため、関係や距離感などから個別に最適なギフトを選んでいくことが大切です。
- 相手に喜んでもらえるかどうかが重要なので、近い関係なら相場や慣習にとらわれすぎずに選んでOK
- 式典等がない場合は事前に電話・メールでお祝いをしたうえで、贈り物をしても迷惑でないか確認をすると良い
- 会場に花を送る場合は事前に「花の受け取りの可否」と「受付可能時間」を確認して手配すること
- 関係性によっては大きく外してサプライズやウケを取りに行くのもアリ
- 自社商品を贈るなど、その品を贈る理由があるとなお良い
- 遠い関係でギフト選びに迷うなら定番で行くのが吉
基本的にはプライベートで友人にギフトを贈る場合と近いスタンスでOKです。
しかし、法人は式典等の催しが開催されることがあるため、その際にギフトを贈る場合は会場情報を確認しておきましょう。
もっとも悩むのは「何を贈るべきか?」だと思います。
これを簡単に解決するなら業者に相談するのが1番早いです。
ギフト専門業者の多くはコンシェルジュ(相談サービス)を設置しており、ギフト選びから手配まですべてを任せることができます。
お祝いする事柄に適しているかどうかの検討も任せられるので、本当に何を選んでいいのかわからないという状況なら非常に便利です。
ちなみにギフト専門業者は法人向けの業者もありますよ。
③挨拶文のマナー
挨拶文のマナーは否定的な言葉やマイナスイメージの表現を避けることが基本です。
- 倒れるや潰れるなど、否定的な言葉は避ける
- 燃えるや死など、マイナスイメージが連想される表現等を避ける
- 親しい場合はメッセージカードを付けても良い
- 気を使う人だと、法人営業の提案資料中などでも避けることも
メッセージを考えるときに「何を書けばいいのかわからない…」という場合、テンプレートを活用すればOKです。
Webで検索すると山ほどテンプレートが出てくるので、その文面を丸写しで使っても問題ありません。
また、電報業者等へ依頼するとメッセージを作ってくれますが、その場合もこだわりの内容を指示しない限りは基本的にテンプレートです。
テンプレートを使えば自然と失礼な表現等を回避できますし、伝えたい気持ちをテンプレートのどこかに入れれば、簡単にオリジナルの文章を作成できます。
硬い文章にしたいほど普段使わない言葉が必要になることが多いので、テンプレートの活用頻度は高いです。逆は難しい言葉は必要ないため、「新規オープンおめでとうございます!」などそのままストレートな文章にしてもいいでしょう。
周年祝い
周年祝いとは、1周年や5周年など節目の年を迎えることを祝うイベントです。
法人の場合は創業10周年など会社が誕生してから何周年を祝うイベントが定番ですね。
お祝いの流れ
周年祝いの流れは相手から連絡を受けてお祝いします。
周年祝いのイベントが開催されない場合、メッセージやギフトを会社に手配しましょう。
- 送り先:会社
- 日程:1週間前から前日まで
周年祝いのイベントが開催される場合、会場情報を確認して会場にギフトを持参してもOKです。
- 送り先:会社or会場
- 日程:当日の開場時間の1時間前まで
他のお祝い事もそうですが、イベント開催の場合に「会場と会社のどちらにギフトを届けるべきか?」は会場情報から判断するのがベターです。
ギフトの相場
周年祝いのギフト相場は、5,000円~50,000円とピンキリです。
- 友人や知人:5,000円から10,000円
- 家族や親戚:30,000円から50,000円
- 取引先など:10,000円から50,000円
受け取り側の印象としては高価な品ほどインパクトが大きいため、重要なお付き合いの相手ほどコストをかけるほうが効果的かもしれません。
ただし、お祝いしてくれたことに対する評価や考えなどはさまざまなので、定番の品や相場にあわせた商品を選ぶのが無難でしょう。
定番の品
周年祝いの定番の品は無数にあります。
- 白い胡蝶蘭←定番!
- お花や観葉植物
- お酒(ワインや樽酒)
- オフィス向けのカタログギフト
- 時計や空気清浄機などもアリ
白い胡蝶蘭は縁起が良いことから定番ですし、お酒も良く選ばれます。
あまり神経質になり過ぎず、定番品を参考にしながら自分がいいと思うギフトを選べばそれでOKです。
米俵をお贈りしたときは驚かれました。
設立創業祝い
設立創業祝いとは、法人化や事業スタートのお祝いです。
周年祝いに似ていますが、設立創業祝いは新たな門出を祝います。
お祝いの流れ
設立創業祝いは相手から連絡を受けてお祝いするのが一般的ですが、相手との距離感が近い場合は自発的にお祝いすることも多いです。
イベントが開催されない場合は会社にギフトやメッセージを手配しますが、法人設立当初は事務所がないケースもあるので、事前に住所をしっかり確認しておくことが大切です。
- 送り先:会社
- 日程:1週間前から前日まで
イベントが開催される場合は、会場情報を確認して会場にギフトを持参してもOKです。
- 送り先:会場or会社
- 日程:当日の開場時間の1時間前まで
登記前で会社の住所がなく自宅兼事務所になっている場合だと、自宅に手配するほうがいいかもしれません。
会場でもらったギフトを持ち帰るのが大変ですね。
ギフトの相場
設立創業祝いのギフト相場は、5,000円~50,000円とピンキリです。
- 友人や知人:5,000円から10,000円
- 家族や親戚:30,000円から50,000円
- 取引先など:10,000円から50,000円
法人のお付き合いにおける祝い事では、今後の付き合いへの影響も考慮して少なからずギフトの金額を考えます。
しかし、設立創業祝いは先行き不安定の会社でも祝ってくれるという喜びが本人には非常に嬉しいことであり、他の祝いごとに比べて金額関係なしに素直にお祝いしやすいと思います。
定番の品
こちらも定番の品は無数にあります。
- 白い胡蝶蘭
- お花や観葉植物
- お酒(ワインや樽酒)
- オフィス向けのカタログギフト
- 時計や空気清浄機などもアリ
- 現金や商品券
法人設立当初は現金や商品券は実用的で助かるギフトです。
とくに贈りたいギフトがないならおすすめですよ。
就任祝い
就任祝いとは、社長や課長など役職に昇進することを祝います。
基本的には社内や家族など距離感の近い関係性でお祝いすることが多いです。
お祝いの流れ
就任祝いの流れは基本的に代表取締役が変わった場合に関係者に連絡されるケースが多いので、連絡を受けてからお祝いするというのが一般的でしょうか。
お祝いすべきかどうかは「前任者が亡くなった」というケースも含めて、関係者によって判断が異なると思います。
イベントが開催されない場合、会社にギフトやメッセージを手配しましょう。
- 送り先:会社
- 日程:1週間前から前日まで ※前任に失礼にあたるため、正式な就任日以降に届くように手配すること
イベントが開催される場合、会場情報を確認してギフトを会場に持参してもOKです。
- 送り先:会場or会社
- 日程:当日の開場時間の1時間前まで
同僚として祝う場合は自宅へギフトを贈ってもいいでしょうし、皆で1つのギフトを会社でプレゼントすることも多いですね。
ギフトの相場
就任祝いのギフト相場もピンキリです。
- 友人や知人:0~30,000円前後
- 家族や親戚:0~から50,000円
- 取引先など:30,000円から50,000円
友人同士だとギフトを贈らず飲み会をセッティングするというケースも多いですが、会社として他社の人事を祝う際に最適な相場というのは判断がとても難しいです。
一般的に祝儀の目安は30,000円前後が多いため、就任祝いも同額が1つの無難な目安になりそうです。
定番の品
こちらも定番の品は無数にあります。
- 白い胡蝶蘭
- お花や観葉植物
- お酒(ワインや樽酒)
- オフィス向けのカタログギフト
- 時計や空気清浄機などもアリ
- 食べ物
- ネクタイ等のビジネス用品
就任する個人に対してギフトをプレゼントするため、割と柔軟にさまざまなギフトを選びやすいです。
「ハンカチは縁起が悪い」や「文房具は目上の人に適さない」など品によってさまざまな意見等がありますが、こうした風潮が未だに多数派が占めているかどうかは怪しいです。
あからさまにネガティブな品を贈るのは人としてマナーにかけますが、それ以外は気にしだすときりがないので最適だと思う一品をプレゼントすればOKです。
移転祝い
移転祝いとは、本社等の移転をお祝いします。
移転といってもその理由はさまざまなので、一般的には地方から東京へ進出などポジティブな場合だけお祝いします。
お祝いの流れ
移転祝いの流れは自発的にお祝いすべきかどうかの判断が難しいため、新店舗オープンなどポジティブな連絡を受けて祝うケースが多いでしょう。
イベントが開催されない場合、会社にギフトやメッセージを手配しましょう。
- 送り先:会社
- 日程:連絡を受けるタイミングは移転後が多いため、連絡を受けた数週間以内が望ましい
イベントが開催される場合、会場情報を確認してギフトを会場に持参してもOKです。
- 送り先:会場or会社
- 日程:当日の開場時間の1時間前まで
移転先の住所へギフトを贈る場合は、しっかり住所を確認しておきましょう。
ギフトの相場
移転祝いの相場は、30,000円前後~50,000円とピンキリです。
- 友人や知人:0~30,000円前後
- 家族や親戚:0~50,000円
- 取引先など:30,000円から50,000円
身内の場合、そもそも移転を祝うかどうかはかなり人によります。
取引先の場合は金額の判断が難しいですが、就任祝いと同じ理由で30,000円前後が目安でしょうか。
定番の品
こちらも定番の品は無数にあります。
- 白い胡蝶蘭
- お花や観葉植物
- お酒(ワインや樽酒)
- オフィス向けのカタログギフト
- 時計や空気清浄機などもアリ
移転に伴ってインテリアや備品も一新されるため、観葉植物などの置物でも選びやすいですね。
ただし、同じ考えの人が多いケースを想定すると、やはり消化できるギフトが無難でしょうか。
上場祝い
上場祝いとは、新規上場をお祝いします。
東証1部→東証2部などは一般的に「降格」とされるので、お祝いしないことが多いです。
降格することに対しておめでとうと言える状況だったとしても、近い関係でなければ大々的にお祝いしないケースが多いと考えられます。
※東証2部の会社があえて1部へ上場しないなど2部には2部のメリットがあるので「降格=マイナス」というわけでもありません。
お祝いの流れ
上場祝いの流れは、連絡を受けてお祝いします。
イベントが開催されない場合、会社にギフトやメッセージを手配しましょう。
- 送り先:会社
- 日程:連絡を受けた数週間以内
イベントが開催される場合、会場情報を確認してギフトを会場に持参してもOKです。
- 送り先:会場or会社
- 日程:当日の開場時間の1時間前まで
基本的に新規上場は関係社へ連絡するケースが多いため、連絡なしで自発的にお祝いすることは少ないと思います。
ギフトの相場
上場祝いのギフト相場は、こちらもピンキリです。
ピンキリというよりは上場を祝ったことがある人のほうが一般的に少ないため、他のギフトの相場を目安にすればOKです。
上場するから高額なギフトを贈らなければならないというのもおかしな話なので、あまり上場という点にとらわれなくてもいいでしょう。
定番の品
上場祝いのギフトの選択肢は無数にあります。
- 白い胡蝶蘭
- お花や観葉植物
- お酒(ワインや樽酒)
- オフィス向けのカタログギフト
- 時計や空気清浄機などもアリ
何が定番なのかは相場と同じで「上場=○○が定番」という品は確立されていません。
他と同じで白い胡蝶蘭など定番なギフトを選んでおくのが無難でしょうか。
新規店舗開業祝い
新規店舗開業祝いとは、新規店舗のオープンをお祝いします。
ユーザーとして各サービスを利用する場合も、オープン日は入口に花がたくさん添えられているのを見かけますね。
お祝いの流れ
新規店舗開業祝いの流れは、連絡を受けてお祝いをします。
イベントが開催されない場合、会社にギフトやメッセージを手配しましょう。
- 送り先:会社
- 日程:ケースバイケースだが、その店舗のオープン日に合わせたい
イベントが開催される場合、会場情報を確認してギフトを会場に持参してもOKです。
- 送り先:会場or会社
- 日程:当日の開場時間の1時間前まで
一般的に取引先が新規店舗をオープンするという事実は連絡を受けないとわからないため、自発的にお祝いするケースは少ないでしょう。
ギフトの相場
新規店舗開業祝いのギフト相場は、5,000円~50,000円とピンキリです。
- 友人や知人:5,000~30,000円前後
- 家族や親戚:30,000~50,000円
- 取引先など:10,000円から50,000円
ギフトやメッセージの手配だけではなく、当日のオープン日にお店に行ってあげるのが何よりも喜ばれそうです。
距離が近いなら行ってあげたいですね。
定番の品
新規店舗開業祝いも定番の品は他と同じです。
- 白い胡蝶蘭
- お花や観葉植物
- お酒(ワインや樽酒)
- オフィス向けのカタログギフト
- 時計や空気清浄機などもアリ
職種や業種にもよるでしょうし、ギフト選びは本当に無限で悩ましいですね。
確実に一般的な傾向を調べる方法は、やはりギフト業務を行っている人に相談することです。
Webにはギフトランキング等がたくさんありますが、どれも一例に過ぎないので結局は自分で判断しなければなりません。
まとめ
法人のギフトは創業祝いや移転祝いなどさまざまな機会があり、今後の付き合いへの影響も考慮してしっかり対応の判断をしたいところです。
- 今後の付き合いへの影響を考慮してギフトやメッセージは贈るべし
- ギフトを贈るときはタイミングを間違えないように
- ギフト選びは業者に任せるのが楽
- 挨拶文はテンプレートが定番で電報業者を利用する会社も多い
- よくある相場や定番品などはほんの一例に過ぎず、自分の判断を相手が理解できる範囲なら極論は何でもOKな世界
どのような祝い事でも「何を贈るべきか?」や「どのようなメッセージがいいのか?」は悩んでしまいますよね。
必要に応じて、各サービスに特化した業者を利用すると解決が早いです。
クレジットカードのコンシェルジュサービスを利用するのも手です。
最後に、コンシェルジュサービスが付帯したクレジットカードを2枚ご紹介します!
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