個人事業主やフリーランスになるとクレジットカードをどうしようか悩むと思います。
結論をいうと、個人事業主やフリーランスでも法人カードを発行するのがおすすめです。
経費決済で法人カードを使うと、利用明細から支出を簡単に把握できるようになります。
仮に法人設立の予定がなくても、個人事業主・フリーランスになった時点で法人カードを作るといいでしょう。
カードの種類によりますが、法人カードだからといって審査がとくに厳しいことはなく、今まできちんと個人カードの支払いをしていた人なら簡単に発行できます。
この記事では、「個人事業主やフリーランスにオススメなクレジットカードの紹介」や「審査落ちを防ぐコツ」を解説をします!
>>個人事業主・フリーランスが法人クレカの審査落ちを防ぐコツについてはこちら(該当箇所に移動します)から
個人事業主・フリーランスにおすすめのクレジットカード
個人事業主・フリーランスにおすすめの法人クレジットカード
最近は法人カードの中にも「個人事業主向け(フリーランス向け)」をアピールするカードが出てきました。
審査的にも年会費的にも個人事業主でも発行しやすく、ビジネスをする上であると嬉しい特典が充実したおすすめカードをピックアップして紹介します。
1.セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
カード名称 | セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード |
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年会費 | 22,000円(税込) ※初年度無料 |
申込対象 | 個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生、未成年を除く) |
追加カード | 3,300円(税込) ※9枚まで発行可能 |
ETCカード | 無料 ※最大5枚まで発行可能 |
ポイント還元率 | JALマイル最大1.125% ※「SAISON MILE CLUB」の年会費が5,500円(税込)が必要 ※公共料金、電子マネーチャージは2,000円/10マイル換算、ボーナスポイントは対象外となります |
空港ラウンジ | プライオリティパス付き ※世界1,500ヶ所以上で利用可能 |
保険 | 最高1億円 |
当サイトの解説 | こちらをクリック |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは、個人事業主でも申し込める法人カードです。
筆者の周囲では設立直後の合同会社でも審査に合格しています!
面倒な法人書類(登記簿謄本など)は一切不要で、本人確認書類だけで申し込めます。
年会費22,000円(税込)でコンシェルジュサービスまで付帯しているコスパ最強プラチナカードです。
最初からある程度完璧な法人カードを1枚作りたい人におすすめです。
公式サイト・今すぐ申込み広告:セゾンカード2.JCB Biz ONE一般
カード名称 | JCB Biz ONE一般 |
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年会費 | 無料 |
申込対象 | 法人代表者または個人事業主 |
限度額 | 10万円~500万円 |
追加カード (メンバーカード) | なし |
ETCカード | 発行枚数:1枚 年会費:無料 |
ポイント還元率 | 基本還元率:1.0% |
ポイント交換先 | 請求支払い充当 スターバックスカード JAL/ANAマイル など |
空港ラウンジ | - |
保険 | - |
電子マネー | JCBのタッチ決済 QUICPay |
JCB Biz ONE一般は、個人事業主と法人経営者の両方が申し込めるカードです。
年会費無料でありながら、通常還元率が1.0%と非常に高くとてもお得なスペックです。
年会費無料ですので、「法人カードとはどんなものかな?」とお試し感覚で使い始めるのにもぴったりでしょう!
JCB Biz ONE:公式サイト3.セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
カード名称 | セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード |
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年会費 | 無料 |
申込対象 | 個人事業主またはフリーランス、経営者の方(高校生を除く) |
追加カード | 9枚まで無料発行 |
ETCカード | 無料で発行可能 |
ポイント還元率 | 0.5% |
ポイント交換先 | JALマイル ANAマイル Amazonギフト券 nanaco など |
空港ラウンジ | なし |
旅行保険 | なし |
当サイトの解説 | こちらをクリック |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは、申し込み対象者として個人事業主・フリーランスを含んでいるため、個人事業主でも発行できるカードです。
フリーランスに嬉しいビジネス優待が多く、ポイント還元もしっかりあるにもかかわらず、年会費無料で発行できるコスパ抜群なカードです。
デメリットとしては、年会費を削減する代わりに、空港ラウンジ特典や旅行保険特典のような+αの特典は付帯していない点です(年会費が安いので仕方ないですよね)。
公式サイト・今すぐ申込み4.ライフカードビジネスライトプラス
「ライフカードビジネスライトプラス」は法人カードの中では珍しい年会費無料カードです。
年会費無料ですがスペックも十分で、ポイント還元率0.5%と使いやすいスペックに仕上がっています。
コストをかけずに法人カードを持ちたい方におすすめです。
公式サイト・今すぐ申込み広告:ライフカード個人事業主・フリーランスが法人クレジットカードを持つメリット
法人カードは、「個人事業主(自営業)」・「フリーランス」の方でも持つことができます。
各カードごとに申込対象が指定されており、ほとんどの法人カードは個人事業主やフリーランスの方も対象です。
「個人レベルの事業でも法人カードを持つメリットがあるの?」と疑問に感じる方もおられると思いますが、これは大企業が法人カードを持つ場合とメリットは同じです。
まずは、法人カードの超基本的なメリットを見ていきましょう。
①経理処理が楽になる
法人カードは「経費」を支払うために持つクレジットカードです。
- 経理処理が楽になる
- 記帳などが楽になる
経費を法人カードで支払うことで、利用明細から支出を簡単に把握できるようになります。
現金で経費を支払っている場合は、レシートや領収書を1つ1つチェックしながら記帳するので大変ですよね。
法人カードを持つことで、その作業を効率化できるようになります。
②ポイント還元が受けられる
大企業向けのコーポレートカードなど、一部の法人カードはポイントプログラムがありません。
しかし、個人事業主やフリーランスの方が申し込める法人カードの大半は、ポイントプログラムが搭載されています。
ポイントを貯めることで「ギフト券」や「マイル移行」などさまざまなものに交換できるため、現金で経費を支払うよりもお得ですよ。
これはプライベートで使うクレジットカードと全く同じメリットですね。
③後払いでキャッシュフローが改善する
現金がリアルタイムな支払いなのに対して、法人カードは約1ヶ月後の支払いです。
カード会社によって締め日や支払日が異なりますが、約1ヶ月ほどのゆとりを持てます。
また、カードによっては分割払いやリボ払いを利用できるので、目先の資金繰りが厳しい状況では何かと対策を講じやすいです。
④付帯サービスを受けられる
法人カードは、各カードごとにさまざまな付帯サービスがあります。
- 空港ラウンジの利用
- コンシェルジュ
- レストラン・ホテル予約
- 社員に付帯保険を利用できる
- 各種保険、など
「空港ラウンジ」や「旅行保険」など、プライベート用のクレジットカードで定番な付帯サービスが付いているカードは多いです。
ほかにも、法人カードならではの特典として、カードによってはビジネス系の優待特典が付いていることもあります。
「会計ソフトが優待価格」や「レストランが優待価格」などの優待を活用することで経費削減に繋げられるのも魅力です。
公式サイト・今すぐ申込み広告:セゾンカード
個人事業主・フリーランスにおける法人クレジットカードの審査ポイント
法人カードだけでなくクレジットカードはその性質上、すべてのカードが審査基準非公開です。
個人事業主やフリーランスの方が法人カードの審査に落ちる場合、「収入」や「自身の信用情報(クレヒス)」が原因となるケースが多いです。
とくに信用情報は延滞や債務整理といったマイナス情報があると、審査不合格になる可能性が高くなってしまいます。
まずは、自身の信用力を高く保つことを意識しておきましょう。
信用情報が理由で審査に落ちた場合、これは信用情報の何が理由なのかによって再度申込までに空けるべき期間が異なります。
個人事業主・自営業・フリーランスは法人クレジットカードの審査に通りにくい?
個人事業主やフリーランスの方が審査に落ちる代表的な理由は主に2つです。
- 収入情報:年収が低く、返済能力が足りないと判断される
- 信用情報:過去のクレジット契約に延滞等のマイナス情報がある
収入に関しては、独立直後はどうしても収入がネックとなりやすいです。
200万円を下回る年収の場合、クレジットカードの発行は難しいと思ってください。
信用情報(≒クレヒス)は、日頃からクレジットカード・分割払いの支払い延滞がないように気をつけるしかありません。
過去の延滞により法人1年目でクレジットカードを作れないのは、事業運営にとっても小さくないハンデです。
収入はどうやって証明するの?
クレジットカード申込時の年収は、自己申告が基本です。
人事院「標準生計費」を元にした簡易的な算定方式で支払能力を判断されます。
経済産業省の改正割賦販売法でも規定されていますが、キャッシングやローンなど貸金業法管轄でないクレジットのみの契約の場合は収入証明書などを求められることはありません。
個人事業主は屋号を持つ(開業届をきちんと出す)ことで多少有利に…?
「開業届け」+「屋号」を持っておくと、若干ですが法人カードの審査が有利になるかもしれません。
※当サイト(法人カード調査部)では、大きな影響のある要素ではないものの、多少の加点に繋がるのでは?と考えています。
- 開業届を出して個人事業主になることで信用が上がる
- 屋号付きの銀行口座を持つ
一般的に会社に在籍せずに独自で収入を得ている人をまとめて「個人事業主」や「フリーランス」と呼んでいます。
ただし、同じフリーな働き方でも「開業届けをしている人」と「開業届けをしていない人」では少し事情が異なります。
この差は確定申告の「白色申告」と「青色申告」の差であり、青色申告するためには開業届けを済まさなければなりません。
青色申告は65万円控除があるので、白色申告よりも節税効果が高い(控除額が大きい)です。
今は多様な働き方があるため一概には言えませんが、社会的な信用度は開業届けを出している人の方が若干高いと思われやすいです。
※開業届けは「事業内容」を含めて税務署に申請するため。
また、屋号(個人事業主の会社名のようなもの)は開業届けを済ませなければ取得できないため、銀行で屋号口座を開設している場合も社会的な信用力も高くなります。
繰り返しますが、年収やクレヒスなどの「支払い能力」に直結する部分の方が、審査におけるウエイトははるかに大きいです。
ご自身のクレジットヒストリー(クレヒス)に注意
クレジットヒストリー(クレヒス)は、指定信用情報機関の提供する信用情報のことです。
法人カードの審査では、カード会社が申込者のクレジット債務や支払状況を調査するために信用情報を確認します。
- 契約年月日
- クレジット債務残高
- 年間支払見込額
- 包括クレジット債務又は包括クレジットの手数料の支払の遅延の有無
- 包括クレジットを特定するに足りる番号等、など
信用機関に登録される情報は、上記のように「遅延記録」や「クレジット債務」などさまざまな情報があります。
過去の延滞などで信用情報に傷がついていると、カード審査に通らない可能性があるので注意が必要です。
JICC(日本信用情報機構)やCIC(CREDIT INFORMATION CENTER)で情報開示をする
自分の信用情報は、信用機関で情報開示から閲覧できます。
各信用機関ごとに手続きは異なりますが、Webから身分証明書をアップロードして500円~1,000円ほどの手数料を支払うだけで簡単に閲覧できます。
法人カードの申込に向けて情報開示すべきかどうかは、個人差が大きいです。
自身のクレヒスを確認したところで法人カードの審査基準は非公表であり、手間や情報開示料を考慮すると気になる法人カードへ申し込む方が早いともいえます。
その際、複数の法人カードへ申し込むことは避けておき、審査結果を気長に待つようにしましょう。
※法人カードの申込履歴も情報が残ってしまうので、短期で複数の法人カードへ申し込むほど不合格率が高くなります。
一度、CICなどで自分のクレヒスを確認してみてください(「異動」状態になっている場合カードの作成は非常に厳しいです)。
個人事業主・フリーランスが法人カードの審査に落ちた場合どうするのか?
法人カードの審査に落ちてしまった場合、時間を空けて他の法人カードへ申込んでみましょう。
収入が理由で審査に落ちたのであれば、以前よりも収入が伸びた段階で申し込むほうが合格の可能性は高いです。
信用情報が理由で審査に落ちた場合、これは信用情報の何が理由なのかによって再度申込までに空けるべき期間が異なります。
1.他の法人カードを試してみる
「審査に落ちた」→「でも、すぐに法人カードが欲しい」という場合、各カード会社の審査方針の違いから他社へ申し込むと少しは合格の可能性があります。
しかし、1社目の審査に落ちた理由によっては期待できないので、しっかり推測してみてくださいね。
2.与信審査のない法人デビットカードに申し込む
デビットカードは銀行口座と紐づいたカードです。
カード利用と同時に口座からお金が引き落とされるため、デビットカードも与信審査がありません。
GMOあおぞらネット銀行のデビットカードなら、利用額の通常1.0%がキャッシュバック還元されます!
サブカードも9,998枚まで発行できるため(年会費無料)、「チーム全体の経理負担を軽減させたい」といった方におすすめです。
GMOあおぞらネット銀行は、法人設立直後に開設すべき銀行としておすすめでもあります。
【メリット】
口座開設月の翌々月まで、他行宛て振込手数料が月20回無料になります!
※設立1年未満:設立年月日から1年経過するまで(最長1年間)
※設立1年以上:口座開設月の翌々月まで(約3カ月)
⇒詳細はこちら(公式サイト)でご確認ください
3.個人のクレジットカードを代用する
個人用のクレジットカードでも、事業の経費を支払うことは可能です。
法人カードの審査に落ちてしまい他社も可能性が低いのであれば、再び法人カードへ申し込むまでのいい代案となる現実的な方法です。
ただし、帳簿をつける際に「事業主借」にする必要があり、カード利用明細で「プライベートとビジネスの支出をわける作業」も必要です。
4.時間が経つまで待つ
情報内容 | CIC | JICC | JBA |
---|---|---|---|
延滞情報 | 5年 | 5年 | 5年(自己破産は10年) |
債務整理情報 | 5年 | 5年 | 5年 |
申込情報 | 6ヶ月 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
本人申告情報 | 5年 | 5年 | 5年 |
信用情報は一定期間を経過すると、過去の登録情報が抹消されます。
延滞情報は最長で5年間保存され、債務整理情報や本人申告情報も同期間です。
自己破産などの官報情報は10年残るため、他に比べて厳しい状況となります。
信用情報機関には過去5年のクレヒスが保存されているため、「過去の延滞や破産等も5年経てば参照されない」という説もあるので参考にしてみてくださいね。
5.個人向けカードも作れるか心配…
クレヒスの問題で、個人向けカードも作れるか心配な方におすすめしたのが、「ACマスターカード」です。
カード名称 | ACマスターカード |
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年会費 | 無料 |
申込対象 | 成人以上 |
限度額 | 審査により通知 |
キャッシュバック率 | 0.25% |
空港ラウンジ | なし |
保険 | なし |
クレヒスに不安を抱えている方は、まずHPでカード発行が可能か診断できる「3秒診断」を受けてみましょう。
診断後すぐに申し込めば、最短30分で審査結果がわかり、最短で当日中にカードを受け取ることもできます。
個人のクレジットカードであっても、法人税の支払いなど会社の支払いに使えるため急場をしのぐには充分です。
まとめ:法人クレジットカードでビジネスを有利に!
個人事業主やフリーランスなら法人クレジットカードを発行して経費計算を楽にしたり、特典を活用してビジネスを加速させるきっかけにしてみてください。
当記事で紹介したカードは、個人事業主やフリーランスの方にオススメなカードを厳選して紹介しており、どのカードを発行しても間違いなしですよ!
ちなみに筆者が個人事業主の頃はセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードを発行して利用していました!
▼当記事で紹介したカードのスペック比較表
>>もっといろいろな種類の法人カードを知りたい方はこちらをクリック
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