法人で使うクレジットカードを探していると、カードの名称がいくつも出てきて困ることがあると思います。
法人カード、ビジネスカード、パーチェシングカードなど、すべて法人が使うカードですが何が違うのでしょうか?
今回はこの中でもっとも馴染みが薄い「パーチェシングカード」を中心に、法人が使えるカードの名前と役割について解説していきます。
まずは、法人が使える代表的なカードとその役割を簡単に確認してみましょう(詳細はのちほど解説します)。
- 法人カード:事業用クレジットカードの総称
- ビジネスカード:個人事業主や中小企業を対象としたカード(法人カードと同じ意味で使うことが多い)
- コーポレートカード:大企業を対象としたカード
- パーチェシングカード:大企業を対象とした経費管理用カード←本記事で解説
本記事で解説するパーチェシングカードは、大企業向けの経費使用に特化したカード(利用先やカードごとの上限金額を制限できる)です。
カードによってさまざまな制限をかけられるため、従業員による不正利用のリスクを大きく減らせます。
中小企業はどうすればいい?
ただし、パーチェシングカードは「大企業向けカード」のため、中小企業では導入しにくいのが難点です。
中小企業には、パーチェシングカードと同様に各カードに上限金額を設定できる「UPSIDERカード」をオススメします。
年会費無料で大量に追加カードを発行したいなら「UPSIDERカード」がおすすめ
UPSIDERカード最大のメリットは「ポイント高還元率」&「高限度額」です。
年会費、月額利用料は無料で、ポイント還元率は1.0%~1.5%です。
また、限度額も最大10億円と一般的な法人カードでは考えられない高さです。
使いやすさ(限度額)とお得さ(ポイント還元率)の両方から考えても、UPSIDERカードは頭一つ抜けた強烈なメリットのあるカードだと言えます。
その他、オススメの選択肢
その他、個人事業主・中小企業向けでパーチェシングカードの代わりになるオススメなカードを2枚紹介します。
→年会費無料で本体と追加カードを発行できます!三井なのでセキュリティも万全です。
→従業員カードは4枚まで発行OK!マイル還元率がトップクラスに高い&年会費に対してのスペック・特典が最高です。
※「パーチェシングカード」はパーチェスカードと表記することもありますが、本記事ではパーチェシングカードで統一しております。
パーチェシングカードの概要:どのようなカード?
パーチェシングカードは大企業を対象に発行される「特定の支払いを目的とした専用カード」です。
パーチェシングカードは主に企業の支払い業務を集約させるために導入されています。
一例として、「三井住友パーチェシングカード」のフロー図を見ていきましょう。
左の図のパーチェシングカード導入前は、各部門ごとの経費をとりまとめて、経理部がそれぞれの会社に支払いをしていました。
取引先や部門数、支社の多い会社では経費のとりまとめだけでかなりの手間がかかります。
パーチェシングカードを導入すれば、このバラバラだった支払いを一本化させられます。
この経費精算の一本化がパーチェシングカード最大の特徴です。
パーチェシングカードは「パーチェスサービス」や「パーチェスカード」とも呼ばれ、大手カード会社のほとんどがこのサービスをリリースしています。
※パーチェス(purchase)とは購入や購買を意味します。
三井住友カードでは法人カードを対象に保険プログラムが開始
三井住友カードでは特定の法人カードを対象に、従業員の不正利用に対する保険プログラムが開始しました。
不正利用に対し、従業員本人からの回収ができないようなケースが本保険の対象になります。
パーチェシングカードのメリット
先ほど述べた通り、経費精算の一本化が最大の特徴かつメリットですが、ほかにもパーチェシングカードにはさまざまなメリットがあります。
カードごとに細かい機能は異なりますが、どのカードも主な機能とメリットは4つです。
- 支払先を一本化できる
- カードの利用先を制限できる(特定の加盟店のみでカードを使用できる)
- 部署単位・経費単位で発行できる
- カードレスで発行できる
支払いを一本化できるだけでなく、カードごとに細かい設定をつけることができます。
パーチェシングカードは、個人名義以外でも発行できるため、部署単位・経費単位で発行してもいいでしょう。
たとえば、支社が多い会社では「水道代用カード」を発行し、全国の水道代金を1枚のカードに集約させられます。
カードごとに利用できる加盟店(=お店)を特定できるため、水道代用カードは水道会社でしか使えないように設定できます。
このようにカードごとに利用できるお店を特定しておけば、支払いミスや従業員による不正利用のリスクを減らすことが可能です。
また、パーチェシングカードは、カードレス発行ができるのもメリットです(プラスチックカードが発行されないので、紛失盗難のリスクも減らせます)。
パーチェシングカードのデメリット
- 発行対象が大企業向け
- 社員ごとの自由な決済には不向き
パーチェシングカードの大きなデメリットは、基本的に大企業しかカードを発行できない点です。
個人事業主や中小企業は同じような用途のカードが必要な場合、別の方法を考える必要があります。
次の章では個人事業主や中小企業でも使えるおすすめカードを紹介していきます。
大企業の場合、パーチェシングカードは発行できますが、使用目的によってはメリット(カードごとに用途や上限額を決められる)がデメリットになることがあります。
>>デメリットの解消方法としてはこちら(ページ内で移動します)をご確認ください。
個人事業主・中小企業には「法人クレジットカード」or「法人デビットカード」がおすすめ
個人事業主・中小企業には、「法人クレジットカード」or「法人デビットカード」の使用をおすすめします。
「どのように会社の経費を管理したいか」によって選ぶカードが変わってきますので、下記を参考に自社に向いていそうなカードを探してみてください。
- ポイント還元やカード特典を受けつつ経費管理をしたい:法人クレジットカード
- 審査なしで経費管理ができるカードがほしい:法人デビットカード
「とにかく早く経費をカードで効率的に管理したい」という場合は、審査不要で持てる法人デビットカードがおすすめです。
1.法人クレジットカード:ポイント還元や特典がほしい
ポイント還元や特典を受けつつ経費管理を楽にしたい場合は、法人カードがおすすめです。
法人カードを発行し、従業員用追加カードを社員に持たせることで経費の管理がよりスムーズになります。
新設法人や社員数2ケタ前半であれば、法人代表者が審査対象となる一般的な法人カードを選びましょう。
法人カードを利用する方がお得度も高いです。
今回は従業員カードをたくさん発行でき、コスパのいいカード2枚を厳選しました。
▼追加カードをお得に発行できるおすすめ法人カード▼
→年会費無料で本体と追加カードを発行できます!三井なのでセキュリティも万全です。
→従業員カードは4枚まで発行OK!マイル還元率がトップクラスに高い&年会費に対してのスペック・特典が最高です。
2.法人デビットカード:審査なしで経費管理に使えるカードがほしい
無料で大量に追加カードを発行する方法として、「GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード」を紹介します。
こちらのカードは、決済と同時に銀行口座からお金が引き落とされるデビットカードのため、入会時の審査はありません。
年会費無料でサブカードを9,998枚まで社員用カードを発行でき、カードごとに利用金額の設定もできます。
審査不要で作成が簡単なため、はじめて社員カードを作る経営者さんにも向いています。
パーチェシングカードと法人カードの比較
ここまでは、パーチェシングカードについて解説してきました。
ここからは、パーチェシングカードと法人カードの違いについて見ていきます。
冒頭でも少し紹介した通り、法人カードとはあくまで「事業用クレジットカードの総称」です。
会社の規模により、法人カードはさらに細かくわけられます。
- ビジネスカード:個人事業主や中小企業を対象としたカード
- コーポレートカード:大企業を対象としたカード
なお、実際は必ずしも上記の通りにわかれているわけではなく、「法人カード=ビジネスカード」として使われることが多いです。
この章でも法人カード=ビジネスカードとして、パーチェシングカードとの違いを解説していきます。
法人カード(ビジネスカード)とは?
法人カード(ビジネスカード)とは、一般的に「個人事業主や中小企業を対象としたカード」です。
個人用のクレジットカードと使用感はほぼ同じですが、限度額が大きくなり法人向けの特典がついてくることが多いです。
法人カードは、個人事業主や中小企業が「経理処理の効率化」や「キャッシュフローの改善」を行うときによく導入されます。
- 経理処理が楽になる
- キャッシュフローが改善する
- 付帯サービスを受けられる
- ポイント還元が受けられる
- 法人カードは審査対象が「法人代表者」であることが多く、個人のクレヒスが悪いと審査に悪影響が出る
基本的に、法人カード導入によるメリットはデメリットよりも非常に大きいため、経理処理を楽にしたい個人事業主や中小企業の方にはぜひ導入してほしいです。
法人カード(ビジネスカード)とパーチェシングカードの違い
法人カード | パーチェシングカード | |
---|---|---|
発行対象 | 個人事業主や中小企業 | 大企業 |
決済機能 | 社員ごとに自由に使える | 主に特定経費の支払いに使う |
法人カード(ビジネスカード)とパーチェシングカードは、発行対象も決済機能も異なります。
基本的には、法人カードを検討している方がパーチェシングカードを持つのは発行対象から考えると難しいでしょう。
機能面では、法人カードの使用感が個人カードとほぼ同じなのに対し、パーチェシングカードは特定の経費精算に向いています。
どうしても「カードの上限額を決めたい」・「特定の経費精算用のカードがほしい」という希望がなければ、通常の法人カードを持つのがもっともお得です!
経費を管理する社員に従業員カードを持たせると経理も楽になります。
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コーポレートカードとは?
コーポレートカードとは、「大企業を対象とした法人カード」です。
ちなみに大企業という言葉に定義はなく、カード会社によって何を基準に大企業とするかは異なります。
ビジネスカードとは名前が違うだけと簡単に理解し、あまり両者の違いを気にせず「自社が申し込めるかどうか?」にだけ注目すればOKです。
- ビジネスカード:使用者が20名以下
- コーポレートカード:使用者が20名以上
- 大企業向けに発行されているため、従業員用カードを枚数無制限で発行できるカードが多い
- ビジネスカードと比べて還元率や特典内容が弱いことが多い
コーポレートカードは、ビジネスカードと比べ還元率や特典で劣ることが多いです。
しかし、大企業で多くの社員に「クレジットカード」を持たせたい場合、その希望を叶えられるのはコーポレートカードのみです。
コーポレートカードとパーチェシングカードの違い
コーポレートカード | パーチェシングカード | |
---|---|---|
発行対象 | 大企業 | 大企業 |
決済機能 | 社員ごとに自由に使える | 主に特定経費の支払いに使う |
コーポレートカードもパーチェシングカードも発行対象は同じ(大企業向け)です。
大きく異なるのは決済機能ですね。
パーチェシングカードは、カードごとに用途を決められるため固定費などの支払いには向いていますが、社員の自由な経費支払いには不向きです。
「カードレスで発行」や「支払先の一本化」という特徴からも、出張や接待でカードを使う機会が多い企業には不向きなイメージが伝わるかと思います。
逆に、コーポレートカードは通常のクレジットカードと同じ使い方ができ、無制限(または制限はあるものの多数)に社員用のカードを発行できるというのが特徴です。
両者の特徴を最大限活かすには、固定費や企業間取引用にパーチェスカードを発行し、外出用にコーポレートカードも発行するといいでしょう。
まとめ
パーチェシングカードは、特定の費用の支払いに特化した大企業向けカードです。
今まで分散していた各支払いを集約させられるのが大きなメリットですが、基本的には大企業しかパーチェシングカードを発行できません。
個人事業主や中小企業で似たような機能が必要な場合は、「従業員カードを多く発行できる法人カード」の利用を検討してみてください。
▼個人事業主・中小企業向け:パーチェシングカードの代わりになるカード
→年会費無料で本体と追加カードを発行できます!三井なのでセキュリティも万全です。
→従業員カードは4枚まで発行OK!マイル還元率がトップクラスに高い&年会費に対してのスペック・特典が最高です。
年会費・還元率 | ||
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年会費 | 初年度 | 0円(税込) |
2年目以降 | 0円(税込) | |
ポイント・還元率 | 基本 | 0.50% |
上限 | 1.5% | |
追加カード・ETCカード | ||
追加カード | ◯ | |
ETCカード | ◯ | |
付帯保険 | ||
海外旅行保険 | ◯ | |
国内旅行保険 | × | |
ショッピング保険 | × | |
国際ブランド | Visa/Mastercard |
入会特典 | |
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▼新規入会キャンペーン |
その他のキャンペーン情報 | |
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年会費・還元率 | ||
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年会費 | 初年度 | 22,000円(税込) |
2年目以降 | 22,000円(税込) | |
ポイント・還元率 | 基本 | 1.125% |
上限 | 1.125% | |
追加カード・ETCカード | ||
追加カード | ◯ | |
ETCカード | ◯ | |
付帯保険 | ||
海外旅行保険 | ◯ | |
国内旅行保険 | ◯ | |
ショッピング保険 | ◯ | |
国際ブランド | AMEX |
入会特典 | |
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初年度年会費(22,000円)が無料! |
その他のキャンペーン情報 | |
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